プログリット(9560)のIPO新規上場情報

本田圭佑本人も利用。そして広告塔に、またKSKファンドとして出資もしている。
ビジネスは英語コーチングサービス。「本気で英語やるなら」が合言葉。

なんとなくRIZAPがトレーニングのコーチングなら、プログリットは英語学習のコーチングとして似ている印象。高いけど、その分結果にコミット？

業績はコロナ禍で足踏みしたように見えるが、英語学習一本で折れずに上場まで果たすところに感心する。

初値的にはグロース・小型だけどサービス業という部分でどう評価されるか？勢いよく船出となって欲しいが・・・。一応、著名人アノマリーで少し評価アップ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「本気で英語やるなら」のプログリット。
サッカーの本田圭佑氏が自身も利用、さらにファンドを通して出資もしており全面プッシュ。

著名人IPOは今までも注目度高く、初値から伸びやすい。
同時上場でも注目度の点では安心。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年8月度、単体予想EPSは54.18円。
想定価格730円から計算される予想PERは約13.47倍。

コロナ禍もあってか一旦成長は止まった状態、アフターコロナで再躍進出来るか？
停滞気味の状況を含めて、妥当な価格設定になっていそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.51億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券。

公募売出は売出株式比率56%と若干売出が多め。オファリング・レシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルなどの出資では「KSK Angel Fund LLC（本田圭佑ファンド）」がやはり目立つ。
自身も利用出資ということで、投資家としての才能も発揮している。

ストック・オプションの未行使残は445円、約48万株が行使期間内で単価は安くないものの
枚数的には売り圧として意識したい。

上場ラッシュ中に入るが、吸収金額10億以下の小型IPOで、
これだけ注目度や話題性がある銘柄なら需給面は問題なさそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

英語学習コーチングサービスで上場までのし上がってきた熱意は評価したい。
なんとなくだがトレーニングジムコーチングサービスのRIZAPと似たような雰囲気を感じる。

上場した後は、下手に他分野に展開したり儲けたお金で出資ばかり考えるのではなく、
本業のサービスをさらに活性化させるような横展開に期待したい。

事業的には有能なコーチングが出来る人材育成や採用が鍵か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場時が一番盛り上がりそうなパターンのIPOで、初値予想は素直にプラスとしたい。
数年前からプログリットの広告は色んなところでみて、刷り込まれている印象だが、
この上場でサイトを見ただけで、ネット広告でも、なんども本田圭佑氏を見るようになった（笑）

それだけ広告宣伝費に費用を掛けていそうで、回転力が止まった時の業績不安はありそう。

上場後の先行きもなんか厳しそうな事業スタイルとは思っているが、
それでも英語学習一本で上場まで持ってきた手腕は評価。

上場後にどういった動きを見せるのかは気になるところ。
最後に書いておくとIPOで本田圭佑氏出資で話題になった銘柄は2019年上場の「マクアケ」。
上場後の株価はなかなかのジェットコースター。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です