マーキュリーリアルテックイノベーター(5025)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。不動産プラットフォーム事業。ビッグデータ関連と言えるか？

業績は売上は頭打ちに見えるが利益は伸びている状態。利益の伸びを考慮すると妥当なレベルの価格設定か？割安感はないが適正価格レベル。

マザーズ・小型・VCなしなど諸条件のIPOスペック的にはＢ評価あたりが妥当なところ？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

SBI証券主幹事の2022年第2弾。不動産プラットフォーム業。
ビッグデータ活用でお宝となるデータ解析系。セクターは「情報・通信業」とネット系。

マザーズ・小型と初値が上がる要件は満たしているが、
成長頭打ち感、IPO地合い悪さの影響も考慮しておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年2月度、単体予想EPSは50.65円。
想定価格1,200円から計算される予想PERは約23.69倍。

売上は頭打ち、利益は成長中で今後どこで止まるか？
仮条件は上限が若干想定価格超えで今のIPO地合いの中では強気。
これなら欲しいと言わせる価格設定ということだろう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.38億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

売出株式比率37.4%と公募売出は公募が多い。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。Zホールディングス（Yahoo）が大株主にいる。
ロックアップもほどほどにきつくかかっている印象。

ストック・オプションの未行使残は行使価格450円～760円。上場時は22.5万株ほどが行使期間内。
普通レベルの状況。

需給面はVC保有なしで、規模感も吸収金額10億以下で良好だが、
この程度良好な状況でも買いが全く入ってこないIPO市場が続くということも頭に入れておきたい。
良好だが地合い次第としておく。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産ビックデータ関連で情報通信系の魅力はあるが、売上頭打ち状態なのでこの先の成長性があるかは疑問。
データが金になりそうな不動産ではあるが、不動産以上のスケール感がないのも事実。

新規領域としては「中古領域」への展開を考えているとのこと。
ここ数年で似たような不動産データ管理系も増えてきているので、やや新規性の魅力には薄れてきていると感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事の比較的良心的な案件。
取り扱っているもの不動産だが、ビッグデータを活かしたネット系企業と考えれば人気があるタイプ。
一方で上場会社に不動産ビッグデータ系も複数すでにあるため新規性はやや乏しくなってきている。

利益の伸びは好調も売上は頭打ち状態で、この先の成長性には疑問もあり。

上場日は単独上場となり２月最後のIPOでもあるので、
普通にプラススタートぐらいは望める案件として期待。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です