セキュア(4264)のIPO新規上場情報

最新技術（AI顔認証など）に規模に合わせて最適化可能な入退室管理システム。コロナ禍で非接触型の管理も重要になっており社会的な追い風。

規模感小さく、セーフィーやフォトシンスに比べると好感が持たれそう。需給的に初値は問題なさそうか？

超過密上場ラッシュの週明け。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

法人向けの入退室管理システム。AI顔認証が売りでコロナ禍で強みが鮮明に。
最近、同業種のIPOが増えている気がするが、未来感のある事業ではある。

上場日は12月27日で、上場ラッシュが落ち着いているとして、
スケジュール面での注目度は少し加点しておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、連結予想EPSは30.48円。
想定価格870円から計算される予想PERは約30.48倍。

直近の赤字企業のIPOに比べると、しっかり利益を出しての上場。
成長率を考えても妥当な価格設定と言えそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.69億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率32.9%程度で公募株が多め、２：１程度。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資があるが、割合自体は多くない。
ロックアップは1.5倍で解除となるものの、驚異のあるほどの売り圧には感じづらい。
その他のロックアップは180日と固い。

ストック・オプションの未行使残はベンチャー企業なら普通レベル。

10億以下の吸収金額の小型感と、売り圧もそれほどではないことから需給は良好。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

入退室管理システムは事業的には「セキュリティ」「クラウド管理」などで人気分野。
法人向けで事業規模のあったカスタマイズ性の高さは導入しやすさから魅力の高い部分。

売上が伸びる中、しっかり利益も伸ばしてきそうで、着実に伸びそうな状況というのも期待できる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ明けに控える良IPO。
需給、事業、価格面などで悪い部分が見当たらない。

IPOラッシュ後の買い疲れなども考慮したいが、それでも規模感の小ささからあまり影響しなさそう。
後半のお楽しみとして公募株は手に入れたいところだが、枚数少なくゲットは苦戦。

多くの方が多数のブックビルで分散して、後半IPOに手が回らず、
しつこく参加している人に対して当選期待値が上がることを期待したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です