サスメド(4263)のIPO新規上場情報

医療機器開発となっているが目論見書にもある通り第3の治療法としての「デジタル治療」開発と新規性は高い。

ただし業績が赤字継続とバイオベンチャーレベルのIPO。まずはサービスが進んでいる不眠症治療アプリに期待できるか？上場ラッシュでもあり上場時に期待の買いが入りにくい環境でどうか？

面白みはあるけど上場タイミング的に初値は怖いところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

第3の治療法として「デジタル治療」を開発（医薬品・医療機器に次ぐもの）。
不眠症治療用アプリが一番進んでおり、新規性とその注目度も高い。

12月24日は7社同時上場。注目度の高さでどこまでやれるか？
赤字上場も悪い意味で目立ってしまうところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年6月度、単体予想EPSは-51.77円。
想定価格1,310円から計算される予想PERは約-25.3倍。

赤字上場で割安性からは判断できない。
赤字バイオベンチャーと似たような扱いになりそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約39億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率11.6%と公募が多くを占める。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資あり、放出量が少ないため上場後も保有比率が高い。
ロックアップは90日or1.5倍で解除となり、解除後の売りには注意。

ストックオプションの未行使残も開発系のベンチャー企業らしい程度に発行している。
このあたりは仕方のないところか？

市場への放出が少ないことから、事業に対する期待度は高いのかもしれない。
しかしながら株価が高くなれ普通に売り抜けられそうな売り圧力は感じる。

期待の事業に対して40億程度の吸収規模は小さいのかもしれない。
海外配分もあるようでやや強気の仮条件。十分な需要引き合いがあると見ていいか？
規模感は評価が分かれるところも、やはり超上場ラッシュ・7社同時上場は忘れてはいけない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

事業には新規性の魅力がある。第三の治療法でしかもデジタルで医療改革は面白い。
不眠症アプリで注目度が随分と高いのも後押ししそう。

IPOならこういった新規ビジネスをしているところに投資するほうがワクワク感がある。
VCなどの放出量の少なさを考えると、上場後の活躍に期待されている感も伺える。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

とりあえず7社同時上場。注目度からみると高めだがどこまでか？
判断が難しいところだが、IPOで参加するならこういった企業という人も多くそこそこ需要はありそう。
吸収規模40億程度というのも、需給面でなんとかなるレベルか？

上場ラッシュ中はやはり注目度が大事とみれば、この銘柄は面白いと感じる。

それでも赤字上場であったり不安点もあることから最終評価はC評価とする。
もう一歩、一押しポイントがあればB評価にしていたかもしれない。
不安もあるけど参加するなら、こういった新規性のあるビジネスをやってるIPOの方が良いなぁと率直な感想。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です