ＹＣＰホールディングス（グローバル）リミテッド(9257)のIPO新規上場情報

マザーズ外国株の上場（JDR/外国株信託受益証券)
プリンシパル投資事業（投資先特徴としてクロスボーダー、M&A、DXを上げている）。投資先にはヘルスケア商品、ペット関連などで日本製で質が高いものをボーダーレスで展開して価値を上げてそう。

野村證券主幹事。M&Aの類似企業に比べたら野村にしてはディスカウント値付けに見える。いまいち企業の評価が分かりにくいのが難点。

悪くないが、12月の上場ラッシュ中にどこまで評価されるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーズ外国株への上場（JDR）、今回で3社目になる模様。
DX支援としているが、越境ギャップビジネスに見えるので古くからありそうなタイプ。

わざわざ上場ラッシュ中に持ってこなくても良かったのでは感あり。
野村主幹事でなんとかしそうだが、注目度自体はややマイナスで見ておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、連結予想EPSは39.13円。
想定価格790円から計算される予想PERは約20.19倍。

儲かるビジネスをやっていくという成長性を加味すれば買いやすい価格設定。
なおさら上場ラッシュ時に持ってこなければというところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約35.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場（外国株）。主幹事は野村證券。

全数公募の売出なし。オファリングレシオは標準範囲。
ロックアップもしっかり180日掛かっていて売り圧なし。

ストック・オプションは外国株のため不透明。制度以外の何か契約はあるかもしれない。

吸収金額はやや荷持たれ感あり。とはいっても超大型のない12月上場ラッシュ。
この程度の吸収金額をこなせないとなると日本の上場市場の問題とも言えて、熟して欲しいところ。

野村證券主幹事というのもあり、十分な見せ場ぐらいは作ってくれそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

事業内容を見ていると「日本の質の高い化粧品をアジア圏に」「ペット食品市場のギャップ狙い」など、
うまくアジア広範囲で儲かりそうなビジネスをコンサル・投資・DX支援する。

事業は得意な集団に見えて、投資するには悪くない株になりそう。
一方、初値からと言われると安ければポートフォリオに入れたいようなタイプの株なので初値向きには見えない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

なんとなく悪くないIPOだが、初値向きに見えないのが不安なところ。
しかし野村證券主幹事でこの時期にJDRのIPOを持ってきただけあり初値に格好を付ける自信はあるか？

1000円以下の買いやすい価格帯ということもあり下値は固そう。
もし上場ラッシュや地合いの影響で初値公募割れでも、中長期のイメージで考える人も多くなりそう。

ビジネス的には古くからある越境のギャップを活かした儲かるビジネス注力姿勢が感じられ、
ビジネス感覚には優れてそうな雰囲気。

不透明な部分も多いIPO。野村證券主幹事ということでとりあえず参加して、
結果は宝くじの出たとこ勝負気分。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です