クルーバー(7134)のIPO新規上場情報

車やバイクの中古品取引などを全国展開。
アップガレージは上場していたので、実質再上場案件。

業績はそこそこも今後の成長はどうか？小売セクターでジャスダックスタンダード上場。想定価格は割安性では見栄えしない。小売業のIPOはやはりみずほ証券主幹事。

何も上場ラッシュ中にやや微妙と思われる銘柄を出さなくてもいいのにという感触。初値は期待薄の第一印象。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

車やバイク用品の買取販売業、実質アップガレージの再上場案件。
地味系の事業内容で上場ラッシュでは注目度低い。

12月23日上場は5社同時上場。比較されると厳しそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、連結予想EPSは157.71円。
想定価格2,160円から計算される予想PERは約13.7倍。

低成長の小売業セクターであることを考えれば普通の価格設定。
成長見込みが薄そうに見えることから割安感は感じづらい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はみずほ証券。

公募３：売出１の比率で公募が多い。オファリングレシオは高めの標準範囲。
筆頭株主は社長の資産管理会社で90％以上の割合を占める。
今どきの上場会社らしくない構成で、いずれは放出されていくタイプ。

逆にファンドやVCの出資は見当たらない。

ストック・オプションの未行使残も行使期間が2023年からと先。

上場時にはほぼ売り玉がないが、先々に株価が上がる成長性も感じず。
株価が上がれば既存株主の放出が出てきそうな銘柄。

10億以上の吸収金額は人気度を見るとややきつめかもしれない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

車などのパーツリユースはどちらかというと国内よりもアジア諸国などに需要がありそう。
コロナ禍や半導体不足でリユース市場が伸びているようだが、これも一時的なもの。
新品好きの日本市場にとっては人気薄になりそう。

初値に関しても人気薄から買いが集まるイメージが湧かない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

実質再上場案件というのもあってかワクワクしない内容。
それが上場ラッシュ、複数同時上場に入っていることから強弱となった時に「弱」に部類しそうなIPO。

初値が上昇する雰囲気もないことからBBスタンスでは回避（パス）路線でいいかもしれない。

仮条件もかなり弱気（下限下げ）ということからも市場からの注目度は低そう。
とりあえず無事に上場できたら感があるので無理して参加しないことを推奨か？

上場ラッシュで危ういと見て最終D評価に引下げ。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です