ZEALS(9255)のIPO新規上場情報

暴走族チーム名のような社名。「ZEALS」の意味は熱意など。ロゴマークにも熱いハートが見られる。

事業は「チャットボット」を利用したコマースなど。営業部隊に変わる技術として重宝されそう。

業績は売上急成長も赤字。現時点での成長力は感じるし新規性も感じて目新しさがあるが、チャットボット営業が全体に広がったときに効果がどうなるか？

上場ラッシュ中だがどちらかというと買われやすいタイプ。しかし吸収金額130億というのはなかなか大きい。

ここは初値プラスになって欲しいところ。最終評価は下側に変わるかもしれないが、一発目評価をB評価にしておく。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

最近多いチャットボットなどを提供する会社。
目新しさあるが増えてきていて広告されてイライラする事も増えてきた。

IPO的には事業の目新しさから注目度はある方と見る。
上場日は12月23日。上場ラッシュの狭間にあって同日上場も微妙系多いのが救い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは-91.51円。
想定価格1,530円から計算される予想PERは約-16.72倍。

業績は売上急伸も赤字拡大で苦しい。
何がそんなに先行投資に掛かるのか？と言いたくなる部分もあるので上場は時期尚早に見える。
現状の数字見て、公募or初値で買いたくなる人がどれだけいるか？

なお、仮条件は大幅引下げ。海外含め予想以上に引き合いが弱かったのだろう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約130億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率66.3%程度で売出株が多め。海外販売分あり。オファリングレシオも高い水準。
VC保有も多いが、上場後のロックアップで価格解除はない。ロックアップは全体にかなりきつい。
（売り出してないVCにはロックアップ掛かってないので注意）

ストック・オプションの未行使残は47.4万株が48、60円で行使可能。
ストックオプション乱発して今後も成長しようとしているところで、やはり上場時期尚早感あり。

仮条件引下げで人気薄露呈した中、100億を超える吸収金額は苦しそう。
とは言っても今年の12月の上場ラッシュは全体を通して大型吸収のIPOは少ない。
弱気目線だが、地合い次第と結論。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

LINEなどのツールにチャットボットに接客させるというのは新しい技術体験で期待度は高そう。
売上の急拡大は魅力の一つ、人的リソースに先行投資していることから爆発的な導入の可能性も。

一方、上場に関しては時期尚早感があり、わざわざ暮れの上場ラッシュに入らず、
規模の大きいのだから少しずらして上場目標にしたら良かったのにと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

弱気な仮条件を見て非常に悩ましくなった銘柄。
海外需要などがそれほどないということを露呈した印象がある。
こうなると上場初値は期待しづらそう。もともと上場時期尚早感があるので、上場後の買いで十分間に合いそう。

後々大きく伸びる可能性のある事業かと思うが、
期待感から初値から伸びる可能性は上場ラッシュ中などいろいろな要因で低い。

規模が大きく申し込めば貰える可能性が高い。
初値がもし苦しくても長く持って大きく伸びる可能性を待てるかどうかで判断したいところ。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です