ブロードエンタープライズ(4415)のIPO新規上場情報

集合住宅へのネット回線導入事業から、IoT導入事業まで展開。期数20期超えで成長を遂げる。

若干見込まれた価格設定が、初値結果にどう出るか？Photosynth(4379)が冴えないことから期待と不安が入り混じりそう。

黒字継続して現状やや安定気味の伸びているので評価はされて欲しいところ。

12月の他のIPOとのスケジュール感、兼ね合いにも注意。吸収金額20億超えは中規模。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

集合住宅向けのネット回線提供。独自光回線とうまく割り振り無料ネット環境を導入できる。
そこから住宅向けIoT導入を加速している。

事業的には上手くやりくりしている雰囲気。
上場日は上場ラッシュ直前の2社同時上場。まだ過密感はなく嵐の前の静けさか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、単体予想EPSは144.92円。
想定価格2,790円から計算される予想PERは約19.25倍。

毎年着実に業績が伸びている印象で、このままの成長なら丁度いい価格設定か？
時流に乗りそうなサービス展開もしているので、ひとまずは評価されそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約23.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は売出株式比率29.3%と公募が多い。オファリングレシオも高めの標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
90％以上の株を社長が代表が保有。ワンマン経営で会社を大きくした？功績は高そう。

ストック・オプションの未行使残は上場後しばらくは行使期間に入らない。

上場後の売り圧力が小さめで需給的には好感が持てる。
人気度が不透明だが、IPO地合いがある程度改善しているなら大丈夫そう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ネット回線提供事業はあまり新規性を見いだせないが、ビジネスの感覚が上手に見える。
高速すぎるネット回線よりも、うまく分散させて無料提供。必要なネットインフラをコストを抑えて提供のイメージ。

IoT住宅に向けても同様の手法で低コストで最新サービスを進めていきそう。
大阪の企業らしい、お得感を全面に売りにして今後も着実に業績が伸びるかどうか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

普通に悪くないIPOという総合評価だが、新規性には欠けるので同意付くような人気には欠けるか？

業績の伸び具合からは、価格設定に割高感もないので、
通常の地合いなら十分買いが入ると思えるIPO。仮条件も控えめなのでなんとか初値プラススタートを望みたい。

初値高騰はしにくいタイプだが、普通レベルとしては評価。
ビジネスが上手に見えて業績も良いので、本質的には評価されて良いタイプと見る。

「こんなんで十分なんだよ。」レベルのサービス提供がいかにも大阪発の企業らしいところ。
B評価にするので公募割れは免れて欲しい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です