GRCS(9250)のIPO新規上場情報

「Gガバナンス・Rリスク・Cコンプライアンス」の英文字頭３文字をとった「GRC」分野に早くから注目。新たに「Sセキュリティ」を加えてそのまま社名にしている。

アプリ・ソフトウェア群を内製・外製組み合わせてトータルサポートしている。

取引先の取引金額によってフェーズ分けして、フェーズの高い顧客をがっちり獲得する成長戦略を持っている。

人気の業種（需要が高そう）で、成長率も高い。マザーズの成長企業IPOとして注目を浴びそう。

上場タイミングも良いことを加味して第一印象ではA評価、BBスタンス時の地合いを見てAorBぐらいの評価になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

GRC「ガバナンス、リスク、コンプライアンス」の3文字造語に注目しさらにS「セキュリティ」を
加えた企業管理系の会社。社名もそのまま「GRCS」と名付ける。

企業の着眼点には新規性があり、IPOでも人気になりそう。
業績もしっかりついてきての上場は心強い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年11月度、単体予想EPSは123.94円。
想定価格3,270円から計算される予想PERは約26.38倍。

仮条件は引き上げて上限3,600円。
成長性高い中、それほど見込まれた価格設定でもないため価格面でも強気に見れそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

公募売出比は売出株式比率54%とほぼ半々。オファリングレシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルなどからの出資あり。ロックアップは1.5倍で解除となる。
ある程度VCは売出で売っているが、1.5倍のロックアップ解除での追加売りはありそう。
その追加売をさばきながら上昇見込みがあるか？の判断になりそう。

ストック・オプションの未行使残は2,000円で10万株程度。行使は翌年以降。

需給面は特に問題なく、ロックアップ解除の1.5倍から来るかもしれない売りを捌いて、
どこまで高値圏を買えるかどうかになりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ビジネスにも新規性があり、業績も伸びている正統派ベンチャー企業の印象で人気になりそう。
自社アプリもあるが、どちらかというと自社でも外注でもいいので総合的な製品を用意して
トータルコンサルを目指していそう。

直近の売上の伸びや黒字化からの成長フェーズに入っており、成長企業として注目の可能性あり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

基本的に文句のないIPOスペックで総合A評価とする。
値がさ株で枚数少なく、野村證券主幹事案件では公募株に縁がなさそうなのが厳しいところ。

公募株が当選なら超ラッキーと運試し銘柄になりそう。

初値視点はまずは1.5倍のロックアップ解除価格だが、需給を考えるとクリアして上を目指す可能性。
ただ、値ガサで1枚の単価が高くなるのでリスク・リターンが大きくなるセカンダリー相場になりそう。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です