ＲＯＢＯＴ　ＰＡＹＭＥＮＴ(4374)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事、ネット決済代行サービス。さらにクラウド管理で業務サポート（自動化・効率化）も。
採用企業も多く急成長中。
さらに公募売出2200枚のプラチナチケット案件。

人気化必至の案件になりそう。主幹事SBI証券ではIPOチャレンジポイントを使った争奪戦か？

懸念材料は9月上場ラッシュ中の、集中上場日で買い分散から初値案外の可能性。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

インターネット決済代行サービス。クラウド型、サブクスサービスで、
「請求管理」などを自動化して効率化出来るのが特徴。

人気の業態で、導入企業数をみても勢いがあり注目度は高い。
上場日は4社同時上場の最重なり日。初値は抑えられやすい傾向だが？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、単体予想EPSは28.22円。
想定価格1,760円から計算される予想PERは約62.37倍。

成長を見込まれた価格設定だが、決済代行サービスは既上場でも高PERが多い。
公開価格でも十分買えるが、割安設定ではないことは意識したい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.45億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

公募売出は１：１で半々、合計2200枚のプラチナチケット。
オファリングレシオも低く抑えられており、流通株を絞っている。

ベンチャーキャピタルからの出資は多く、ロックアップが2倍価格解除といつもとは違う。
VC勢など売出をしていないことから、2倍を超えると売却可能性はかなり高いかもしれない。

ストック・オプションも連発しており、上場時参入は32万株ほどで上場株の8％程度に匹敵。
このボリュームの行使からの現金化は覚悟したいところ。

供給がかなり絞られており、上場時の需給はタイト。人気を集めて買いがかなり優勢になりそう。
初値高騰しやすい環境は整っている。一方、2倍超えからは売り圧も強そう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ネット決済代行は需要の伸びているサービスの一つ。さらにこちらは面倒な請求管理などを自動化することで効率化も。
導入企業も多く、広告出稿状況をみても勢いを感じる。

SaaS型のサービスで経理系を捕まえれば、なかなか解約とはなりづらそうなので、
ストック・フローの両面で今後も業績成長が期待できそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事のかなり期待度の高いIPO。
枚数少なくプラチナチケットなため争奪戦になりそう。
IPOチャレンジポイントを駆使したバトルになりそうだが、上場日は4社同時上場で9月の権利日と
初値高騰には分が悪いタイミング。

ただ、こちらは吸収金額4億レベルなので、買いが減っても高騰する可能性はある。
どちらかというとロックアップ解除が2倍となっているのが曲者で、VCが売出ていないことから、
2倍超えから満を持して大量売りが見られるかもしれない。主幹事SBI証券らしい市場に任せる値動きになりそう。

上場日が違えばA(９)評価としたいが、流石に4社同時上場を減点してA（８）としたい。

IPOチャレンジポイントの利用は、ジェイフロンティアの後なので悩まれる方が増えそうで、
ボーダーラインの予測が難解。個人的には結局高ボーダーになると読んでいる。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です