リベロ(9245)のIPO新規上場情報

引越し比較や不動産比較など、比較ポータルサイト運営がメイン。そこからクラウド賃貸などよりサービス充実に向けているのが新領域。不動産テック関連の認識のほうが強そう。

売出無しで吸収金額10億程度を小粒感を見せているが、時価総額で見ると大きい。上場後は既存株主などの圧力強めか？VCは不在。

基本マザーズ・小型・ネット系の成長企業として高評価IPOになりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

9月28日の4社同時上場の一角。
事業内容は新生活サービスプラットフォームとなっているが、いわゆる比較サイトがメイン。
新規なものはクラウド賃貸契約ぐらいか？

マザーズ小型ネット系で注目も4社同時上場、上場ラッシュ中だと、
特注レベルの注目度でないと少し埋もれそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、連結予想EPSは45.02円。
想定価格1,680円から計算される予想PERは約37.32倍。

価格設定は特段割高とは感じなかったものの、随分と仮条件を引き下げている。
成長期待で価格設定が高いものは苦しい状況が続いているため初値も余り上がらない可能性も。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.23億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

全数公募で売出なし。オファリングレシオもやや低め、流通株を絞っている。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。ロックアップも一部を除き価格解除なしの180日。
ストック・オプションはボリュームがあるが、上場時には行使期間には入らない。

上場時の需給は非常に良い。
買い分散時に買いが薄くなりそうな銘柄だが、売り方少ないのでなんとかなりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

インターネットでの比較サービス、業者マッチングサービスは少し前では人気だったが、
もう、やや古い業種の印象もある。上場会社もたくさんあるイメージ。
新規性の特徴としてはクラウド賃貸サービスとして、自社でも提供している部分があることか？

業績の伸びは好調で、このまま高い成長率が期待できるならというところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

9月の最大4社同時上場日に入った銘柄では業種的にやや注目度が劣りそうな銘柄。
買い分散の影響を大きく受けやすそう。ただ、もともと需給面が良く売り圧少ないのは好感。

仮条件は大きく引き下げており弱気、マザーズ小型ネット系で初値高騰スペックも評価はB評価とする。

正直このレベルのスペックのIPOなら問答無用でプラス発進してほしいが、
今の弱気IPO地合いではここまで仮条件弱気になるかといった感覚で見ている。

じっくり見たらそれほど新規性を感じないビジネスで、
確かに4社同時上場の他社のビジネスをみると他社の方に期待が行って買いが来ないことにはなりそう。
「クラウド決済代行」「キャッシュレス決済」「アドテク」「ネット比較」
4つ並べてみるとネット比較って「カカクコム」いつ上場だ？となる。(2003年上場)

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です