ＡＩメカテック(6227)のIPO新規上場情報

社名にAIが付いているが「Artificial Intelligence」は全く関係ない半導体製造装置開発。
日立系でディスプレイ関係に強み。
半導体需要の高まりなど言われているが、まさに外部の需要によって業績が影響される。

東証２部上場の地味案件で、公募０のイグジットIPO。ファンドによる構造改革後の出口案件で不人気になりそう。

規模感も大きく上場時期のIPO地合い次第か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社名にAIとついているものの「AI：Artificial Intelligence」とは関係ない。
どうやら「Advanced and Innovative」のようで紛らわしい。

東証2部上場の機械セクターという地味系。
半導体製造装置は外部環境によって大きく左右されそうだが、
半導体不足が世界的に言われており、現時点での注目度は高めなのは好感。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年6月度、連結予想EPSは109.24円。
想定価格1,920円から計算される予想PERは約17.58倍。

業績はほぼ横ばいか、減速も見られIPOとしては嫌いたい部分。
今後の回復をみるなら安いと見れるが、そういったところは初値では評価されなさそう。
単価も2,000円弱で手を出しづらい価格になっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約75.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部市場。主幹事はみずほ証券。

公募０の売出100％のファンドイグジット案件。オファリング・レシオも70％の高水準。

売出後もファンドの保有数は残り、ロックアップは1.5倍で解除。
ストック・オプションの未行使残は167,200株全てが行使期間内で価格は1,000円。

やはりファンドの売出案件というのが厳しい評価をせざる負えない。

需給面では良いとは言えず、上場日の買い需要（地合い）が良いことを祈るといったレベル。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

このところ半導体関連が調子が良いが、もともと外部環境に左右されやすい業種。
コロナ禍による需給バランスの崩れが、今の半導体不足に繋がっていて外部環境の変化に注意。

2021年に入って半導体系のIPOの調子がいいだけに手を出したくなるが、慎重な判断は必要になりそう。
基本的には東証2部上場の地味系事業で不人気と見ておきたい。それが更にイグジット案件では・・・。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

7月IPOのオーラス単独上場。8月は例年夏休みでIPOは少なく、この上場後は間隔が空く。
スケジュール面ではなんとかなりそうだけど、かなり微妙なIPOで判断が難しい。

これはもう人それぞれのIPO姿勢で対応が異なりそう。
少しでも微妙であったり、イグジット案件に嫌悪感を感じるならパス姿勢。
微妙案件は果敢に攻める公募割れ上等で積極参加タイプは狙うIPO。

私は後者タイプだが、なるべくBB最終日まで様子見してから判断したいと思うぐらい微妙。
結局、初値公募付近予測の銘柄に参加する意味があるのか？

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です