サーキュレーション(7379)のIPO新規上場情報

最近非常に増えたと感じるコンサル会社のIPO。
多くの人材登録者を抱えているのが特徴。売上の伸びは高いが、利益は前期黒字など安定性は感じない。

今の所IPOでも人気の高めの業種で、初値がプラスになっているが、意外なところで足元すくわれる可能性も。

中規模IPOなので過度な初値高騰は期待せずに行きたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

プロ人材のコンサルファーム系。ここ最近IPOでも多い業種の一つ。
上場することで知名度や信頼度でメリットの高い業種。

7月後半の単独上場で注目度は自然と高くなりそう。
オリンピック中の株式市場への注目がどうかわからないが、IPOに関しては悪くなりにくそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年7月度、単体予想EPSは40.58円。
想定価格1,610円から計算される予想PERは約39.67倍。

前期赤字で、あまり予想PERの数値は参考にならないところ。
売上の伸びは良いので、妥当な価格設定とみたい。
みずほ証券主幹事というのもあって、むちゃな値付けをしてないとみたい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約39.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出比率はほぼ半々。オファリング・レシオは高めの標準範囲内。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。
またロックアップは180日でほぼ100％のカバー率。

ストック・オプションの未行使残は28万株が17円で行使可能。
価格的にも気になる圧力にはなりそう。

吸収金額40億レベルというのは気がかり、6月のような上場ラッシュでないので大丈夫と信じたいが・・・。
技術系ではなくコンサル業という部分でもあまり価格無視のマネーゲームにはなりにくい。
そこそこの水準で初値がつきやすいと見ておきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

コンサル業に人気具合はIPOではあるのかないのか微妙なところ。ここ最近上場企業も増えて新規性は感じづらい。
また、他社との違いで特徴的な何が良いのか表面部分の紹介では評価しづらい部分もある。

そこから投資家にも投資するに当たりこれといった決め手に欠けやすい業種に感じる。
初値高騰系というよりはじっくり評価系のIPOだろう。
ホームページのメンバー構成が腕組していないのは好感か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値は高騰とまではいかないものの、公募割れするレベルの内容ではないことからB評価とする。
公募を手に入れても過度な期待はせずに、それでもプラスになることは期待したい。

ここ最近、コンサル系のIPOは初値よりも中長期的な評価で株価が動いているものが多く、
ここもビジネス的に今後の伸びが期待できるなら、時間をかけて株価が伸びるのを期待するのが正解か？

初値売り一辺倒では利益が出にくくなっているIPOというのは事実で、
特にコンサル系は、今後の業績の伸び期待の判断が難しいので、単純に公募ゲット初値売りだけで見ずらいところ。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です