ＢｌｕｅＭｅｍｅ(4069)のIPO新規上場情報

ローコード開発xアジャイル開発で今までにない領域の開発受託を請け負う。社名からも感じられるように新規性の高い業態という印象。直近のIPOでは「ヤプリ」を連想。

比較対象がしにくい業種ということで適正価格が判断し難いが業績好調で、伸びの期待度も高い。上場時の地合い次第で初値は大きくぶれそう。

VCのロックアップ解除が1.5倍でそこそこ売り玉の残す点や吸収規模など需給案外な部分もあって不安定感あり。

同時上場、過密スケジュールで期待感分散による買いが入らない可能性が怖いところ。それでも公募株は欲しいですが・・・。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社名からしてベンチャー企業らしい銘柄。
ローコード、アジャイルでの開発領域を得意とする新規性の高さが魅力。

注目度次第で初値が変わってきそうだが、そこに来て上場ラッシュ終盤4社同時上場がどう響くか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、連結予想EPSは47.88円。
想定価格2,510円から計算される予想PERは約52.42倍。

売上の推移を見ると成長見込みがある。高予想PERだが妥当なところか？
業種的にPER比較などで判断がつきにくいところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約24.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は東海東京証券。

公募売出比はほぼ半々。オファリング・レシオはやや高めも標準範囲。

筆頭株主がベンチャーキャピタルのようにVCの投資がしっかり入っていて、
一部売出すもののまだ保持数は多い。ロックアップ解除が1.5倍価格でされるため気をつけたいところ。

ストック・オプションの未行使残も約34万株は既存発行株の11％程度。
無視し難いボリュームに感じる。

中規模で上場後も多少の売り圧を残すことから、需給面で良いとは言いづらい。
上場ラッシュ後半だと、初値から期待したほど上がらない可能性もある。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ローコード開発、アジャイル開発は新規性の高い分野で、業種としての魅力は高い。
売上の伸びもしっかり見られるのは好感。

しかしながら上場初値となると、その魅力がしっかり伝わって高値スタートになるかの判断が難しいところ。
昨年12月のヤプリが近い銘柄だが、初値2倍到達せず、初値よりも低い位置で現在推移している。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業種の内容は高く評価したくA級レベルという判断だが、
IPOスケジュール感や、上場時の需給状況を考えると期待するほどの初値になるか難しい。
ぼちぼちの初値で始まっても驚かないように最終B評価としたい。

やはり上場ラッシュ後半で4社同時上場を想像すると、抜群の注目度以外は苦しい展開銘柄が多そう。
少しでもプラスになっていれば成功ぐらいのイメージで注目したい。

それにしても6月29日上場の4社はいずれも好印象IPOだが特級レベルでもなく、
どうやって強弱分かれた結果になるのかが見ものの日になりそう。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です