ステムセル研究所(7096)のIPO新規上場情報

2020年4月上場予定もコロナ禍で延期、2021年6月に再新規承認。

「前回→今回」
公募：256,200株→256,200株
売出：573,100株→574,600株
想定価格：2,020円→2,540円
吸収金額：19.2億円→24.2億円
1年後の上場で順調に価値としてはバリューアップ評価になっている模様。去年、投資したかった人も多いか？（笑）

さい帯血バンクのパイオニアとして事業は順調に推移。日本トリム（6788）が親会社。上場することでさらに知名度や信頼感のメリットとなりそう。

医療系でも他のサービスとは独自性があり、業績も堅調であることから注目度は高い。さい帯血バンクは出産時に取れるので、なるほどバンクするリスクも低く、お金があればやりたい需要が高そう。

過密上場でも注目度はピカイチと見る。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2020年4月に上場予定もコロナ禍で延期。約1年後でバリューアップして登場。
さい帯血バンクは類似するような業種がほぼないので注目度が高そう。

バイオベンチャーながら業績堅調というのは評価したい。
上場ラッシュ後半ながら注目度高く、強弱2極化の結果なら期待したいところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは26.96円。
想定価格2,540円から計算される予想PERは約94.21倍。

高予想PERだが、指標では割安性など測り難い事業。
バイオベンチャーで業績好調は珍しく、十分理にかなった価格設定と見る。
なお、野村證券主幹事というのもあってか仮条件もかなり強気・・・。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約24.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率69.2%で、売出比率高め。売出元の多くは日本トリム子会社。
オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資もあるが規模は小さい。
ストック・オプションの未行使残はなし。

またロックアップも価格解除要件なしの90日で強めに掛かっている。
トリムメディカルHD（日本トリム）が親会社としてしっかり保有し続けそうで需給はタイト。

上場ラッシュが気になるところだが、その中でも需給はかなりタイトになっていて、
人気化による買い需要を鑑みれば、思っている以上の初値高騰の可能性は高い。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

新規性の高いビジネスで、バイオベンチャー、すでに業績好調なら評価は高い。さらに成長可能性も魅力。
再生治療の応用分野としてかなり注目されそう。

IPOの業種の中では久しぶりに、かなり注目度が高い銘柄とも言える。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

非常に期待度が高まっているIPOとして、6月上場ラッシュの中でも期待したい。
野村證券主幹事ということで供給もそこそこタイトになりそうで、初値で買い圧力が高そう。
初日の上限あたりまでを視野に初値予想したい。

先々まで期待する事業ということで最終評価はA評価とする。
やはりIPOはSFチックな未来的雰囲気がある方が魅力を感じる。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です