ドリームベッド(7791)のIPO新規上場情報

東証2部上場の家具屋（寝具系）で地味な印象。ただ、Serta（サータ）のドリームベッドということでそれなりに認知度はある。

業績横ばい。成長性が見えず野村證券主幹事と言えど控えめな想定価格に見える。

今後、ホテルなどへのネッド需要は限られていそうだが、個人消費路線での高級商品として受け入れられるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場の老舗寝具メーカーで地味系IPO。
「Serta（サータ）」提携会社として知名度がある。

上場ラッシュ中に入るとやはり注目度では見劣りするので、初値は期待薄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは122.64円。
想定価格1,400円から計算される予想PERは約11.42倍。

ホテル業が厳しそうで、寝具メーカーの先行きはどうか？
仮条件は野村證券主幹事というのもあってか？上限は想定価格超え。
それも小幅程度にとどまり、妥当な価格帯といった印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約27.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部市場。主幹事は野村證券。

公募売出比率は約半々。売出元はVC多め。既存株主には地元金融機関などが多く、
持ち合い的な意味で考えると、そう簡単には上場後の売りはでなさそう。
公募の資金使途は工場の新設・増改築で、今後の伸びを目指しているのは好感。

上場時の人気度合いが、他のIPOに持っていかれそうで買いが少なくなりそう。
ただ、売りも少なそうで売り買い閑散で結局公開価格付近で初値は落ち着きそうな雰囲気。

野村證券主幹事ということもあり、売り買い閑散なら力技で格好をみせる初値に期待。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

いまさら寝具メーカーのIPOでは人気化は難しいか？
特に流行りの新技術ではなく老舗メーカーというのも短期的な魅力には欠ける。

一方、東証2部上場のIPOは比較的分かりやすい事業をしている銘柄のほうが、
ジリジリと上場後値を伸ばすので、ドリームベットは「サータ」売ってる寝具やということで分かりやすさはある。

初値そこそこでも受け入れて、緩やかな成長を楽しめるかの銘柄。安定配当も期待。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

決して悪くないが地味さを感じるIPO。
また寝具メーカーがコロナ禍でホテル業が苦しい中、需要が減っている懸念を感じる。
初値向きというよりは、配当などを含めて中長期的にじっくり向き合いたいIPOという評価。

如何にも東証2部上場予定のIPOと考えて参加したい。

初値は売り買い閑散になるなか、主幹事の実力で1,500円超えを目指してスタートを予想したい。
IPO1枚あたり諭吉さんが何枚入っているか？もしくは入ってなくても待つこともできそう。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です