Ｅｎｊｉｎ(7370)のIPO新規上場情報

ホームページを開くと全面に従業員の圧のあるPR力を感じる。特徴としてはPR支援でも医療機関向けや中小企業にもいろいろなチャネルで応援し大手寡占状態を打破しようとしている部分。

直近で急成長。想定価格は適正。
既存株主構成やストック・オプションをみても上場後の売り圧もないため需給面では中規模でも良さげ。

幹事団が3社と少な目なので、各社の割当数に期待したいところ。社名もよく初値高騰の雰囲気はある。後は6月上場の他のIPOとの兼ね合いか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

6月終盤の上場ラッシュが始まる前の単独上場。
中小企業へのPRサービスで、特に医療機関特化。オウンドメディアなどをサポート。

業種・業績ともに好結果で注目されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年5月度、単体予想EPSは54.12円。
想定価格1,380円から計算される予想PERは約25.5倍。

綺麗な成長曲線を描いていて、この価格帯なら値ごろ感はあるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約39.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出比２：３で売出しが多い。売出し元は社長が半分。オファリングレシオも高め。
これを良いと見るか悪いと見るかは、人によって判断が異なりそう。

上場後はロックアップ180日が掛かっていて、売り圧力少ない。
ストック・オプションの未行使残も数が非常に少なく影響は軽微。

吸収規模がやや大きいが、その分上場後の売り圧力がほぼないといった構図。

現状のIPO人気を考えれば、十分需給をこなせるレベルにあるとみる。
公募売出し枚数が多くなり、取得しやすいことを考えれば良い規模ではないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

PR支援サービスは大手など複数があるが、中小や医療機関に特化することで強みを発揮しているのはいい印象。
メディアで言えば大手マスメディアに対抗するYoutubeのように仕組みが変わったところをうまくついている。

ホームページをみても社員？の映像の圧がなかなか強く、業績で結果を出しているのなら上場後も伸びる可能性あり。
個人的には大手などが寡占しているマーケットを新しい仕組みを使ってシェアを奪うスタイルは魅力を感じる。社名も良い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合評価はB評価としたが、吸収規模の大きさから初値に荷もたれ感がでて案外伸びないことを考慮したもの。
個人的にはAレベルの業種・業績と考えている。

幹事団が3社で主幹事みずほ証券にSBI証券と楽天証券のネット証券2社態勢で、
公募株取得難易度がやや下がると見れば楽しみな銘柄と言えそう。

2倍は分からないが、1枚あたり10万ぐらいの利益を初値で期待したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です