ジーネクスト(4179)のIPO新規上場情報

現在の花形IPOジャンルとも言えるクラウド型SaaS。顧客対応ソフトウェアを手掛ける。
DX化関連としてもテーマ性高い。

業績は連続赤字も黒字反転見込みでこれからの伸びに期待の状況。それを踏まえると想定価格に適正感もある。

混雑スケジュールに入ったので初値は期待よりもやや下がるかもしれないが、それでも注目IPOとなりそう。

なお、結構保有数の大きいVCにロックアップが掛かっていない。そのあたりの警戒感は出そう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

顧客対応クラウド型ソフトウェア「Discoveriez」を用意。IPOでも花形産業。
上場企業もかなり増えてきて激戦化してそうだが、まだまだDX化が進むと言われる世の中。

上場日は連続複数上場の間に入っているので、多少の注目度の割引は必要。
近いスケジュールには注目IPOが多いので、全体的に分散しやすい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、連結予想EPSは48.09円。
想定価格1,130円から計算される予想PERは約23.5倍。

今後の成長性を考えれば格安な印象。
単価も低めで上場日には買いやすさから買いも集中しそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.23億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率37.1%と公募株の割合のほうが高い。オファリングレシオは低めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資が29万株ほどあるが、ロックアップがかかっていない。
なお引受時に事業年度末尾から1年間の継続保有確約がある。他の役員等を含めてしばらくは売れない。

ストック・オプションの未行使残も行使可能期間は少量となっている。

上場後すぐに大きな売り圧力は感じられず、公募組・セカンダリー組の勝負となりそう。
3月混雑スケジュールの中でも需給面はかなり良好。
後は人気投票でどのIPOが結局、最大限の注目を浴びるか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気の高いSaaS関連、DX関連とこのところ上場すれば初値高騰間違いなしが続く業種。
サービスの特徴としては顧客管理・品質管理などで使いやすいUI/UX、連携機能で好まれている模様。

DXに向けたシステム導入が進んでいるが、たくさんのサービス会社が内容でしのぎを削っている。
まだまだ何かに優れた部分を特化することで需要が取り込めそうな勢いがある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月の4週目に続く2社同時上場3日間は、本当に良い銘柄が揃った印象。
どのIPOも注目度が出てきそうで、結果的に強弱がどう出るのかが楽しみ。

少し顧客管理クラウドソフトウェアもIPOでは見慣れた感もあるが、
まだまだド本命銘柄として意識したい。

2日目突入を意識すると、金曜日に4社同時上場と似たような格好になる。
このスケジュール面は十分頭の中に入れておきたい。

ブックビル申込みはそういったことは置いておいて全力投球したい。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です