ココナラ(4176)のIPO新規上場情報

スキルマーケットプラットフォームとして知名度は高い。戦略的にもプラットフォームとして流通量を増やして、さらに伸びを狙っているため上場メリットはありそう。

業績は売上急伸、利益は黒字化予想でこれからの伸びに期待する銘柄。

VC保有多く、売出量も豊富で一旦上場ゴールで現金化の側面もある。上場後はロックアップ固い。

大型で売り出し多いも注目IPOということで、初値は上場時付近のIPO地合いに左右されやすそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

スキルマーケット事業と銘打つ、いわゆるクラウドソーシング事業。
ジョブ単位で単価が安く気軽に売買できる雰囲気が特徴。

新規性の高い事業のIPOで、３月IPOの中では注目度は高い。
上場日は同日上場あり、前日上場銘柄が２日目に向かいそうで資金分散の不安はある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年8月度、単体予想EPSは2.13円。
想定価格1,000円から計算される予想PERは約469.48倍。

売上は急上昇中で利益がようやく黒字化というところでPERなどの指標では測れない。
現状の売上の伸びを考えれば期待度が高く、上場時の買い需要は高そう。
似たような業態は軒並みPER異常値の高さ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約139億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券・みずほ証券、クレディ・スイス証券の共同主幹事。

売出株式比率91.7%が示すようにファンドの持ち分多く売出IPO。
かなりの量を上場時に売出して換金するため、その後のロックアップもきつく上場後は比較的売り圧低め。

ストックオプションの未行使残も多く、上場時参入が167万株ほど、価格帯も100円以下など
こちらは上場後の売り圧力として意識したい。

期待度の高いIPOがファンドの売出しで150億規模レベル。
地合いに左右されて初値が伸びない可能性もあるが、仮条件発表時点では十分熟す規模と予測される。

グローバルオファリングで仮条件も強気のことだし、かなりの買い需要があるのではないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

クラウドソーシング事業はテレワーク推進や、働き方改革などでテーマ性高い。またココナラはジョブ単価の気軽さで
取り扱い量も、多種多様なスキルも豊富。競合と比較しても魅力あるものとなっている。

業種としては今後かなり期待度の高いものと感じている。
初値も地合いの良さから頑張りそうだが、どちらかというと中長期的なセカンダリーで大きく飛躍して欲しい銘柄。
上場による信頼度や知名度アップも寄与しそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

規模感が大きく、枚数も豊富なので公募も仕込みで貰える可能性が高い銘柄。
事業的に期待度が高いとなれば、公募参加で初値売り小遣いプレゼント銘柄になってほしい。
また業種の先行きを考えると、初値もそうだが、中長期でも成長を期待したくなる銘柄。

不安点は同日上場と前日銘柄が持ち越してきそうで、買い分散がどうでるか？
地合い急変となると、こういった期待値が高く規模が大きい銘柄は初値で影響を受けやすいところ。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です