アールプランナー(2983)のIPO新規上場情報

2020年4月に上場予定も延期に。
当時のデータ。
公募：270,000株 / 売出：130,000株。
O.A.分 60,000株
想定価格1,680円。

前回と株数の規模は同じ想定価格は1,680円→2,090円と値上げ。

単なる不動産セクターにしては見込まれ過ぎな部分があるが、不動産はコロナ禍でも好調。IPOの地合い次第では好調初値を見込める。

一方、地合いの急変には注意したく仮条件発表から申し込み時期までは評価は控えたいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2020年4月上場予定だった銘柄の出直しIPO。
不動産業は景況感に左右されやすいが、コロナ禍で社会様式の変容から戸建ては順調。

注目度は高くなさそうだが、上場タイミングは良いと見れる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年1月度、連結予想EPSは277.5円。
想定価格2,090円から計算される予想PERは約7.53倍。

売上はコロナ禍でも好調キープ。他の不動産関連会社も好調なだけに強気になっている。
2020年上場予定時の想定価格は1,680円から今回仮条件上限は2,210円と大幅値上げ。

強気の主幹事野村證券に伸るか反るか。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.61億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

公募売出比は２：１程度で公募が多い。オファリングレシオはやや高めの水準。
資金使途は全て運転資金として充当で、引き合いは大きそう。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は株数自体が少ないので気にならないところ。

ロックアップも価格解除なしの90日で強めで、上場後の売り圧力はほぼ感じられない。

需給面では案外マネーゲームにもなり易そうで、住宅市場が好調な社会が見えているだけに公募株は魅力。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

これといって新規性自体は感じない不動産業。積水出身を活かしてトータルサービスが自慢。
コロナ禍によってテレワークが増え、都心のオフィスより、個々の住居が魅力的な世の中になっているのは後押し。

コロナ禍で不景気になりそうなのに住宅市場は順調で、不動産比較銘柄の株価も上昇中。
上場時点では魅力があり、タイミング良しとみる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

2020年の上場延期から約1年弱での登場だが、株式枚数は変わらず単純に公開価格を上げての登場。
個別の不動産市場の好調ぶりを感じるところで、延期して絶好機となったIPOと見る。

順調であることが証明されてからのIPOとなれば需要が多そうで、
不動産業セクターの通常のイメージより人気化しそうな雰囲気。

小型IPOが好調という状況がこのまま続けば、予想よりもかなり強い結果の可能性を感じ
総合評価は第一印象のC→Bに格上げとする。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です