オンデック(7360)のIPO新規上場情報

上場企業も増えてきたM&A系企業。M&A業界では古株の模様。儲けやすい業種のイメージが強く期待感は強そう。

株主３位のVCからの売出しなし。ロックアップが1.5倍で解除となるため早期の売りには警戒したい。逆に言うと、ここの売り玉の動向次第で初値・セカンダリー情勢が決まりそう。

年末アノマリーが出てきそうだが、今年の12月は例年にも増して数が多いため、全体的に初値予想には割引が必要か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2020年のオーラスIPO。最終アノマリーも含め単独上場は注目度的にアップ。

マザーズ、10億以下規模で業種もM＆Aと悪くなく
最終IPOとしては十分なスペックとして好感されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年11月度、単体予想EPSは32.51円。
想定価格1,270円から計算される予想PERは約39.06倍。

M&Aは業績よく高PERがひしめき合う分野ということで割安感もある。
そこそこ期数のある会社だが、連続増収ではないものの業績も伸び基調

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.32億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

公募売出比は６：５程度で若干数公募が多い。オファリングレシオは標準範囲。

目につくVCは一社で90日or1.5倍でロックアップ解除となるため、早期の売り圧力はこの程度か？
ストック・オプションの未行使残は1年以上先まで行使出来ないので気にしなくてよいだろう。

需給面では特に問題となるところはなく、ロックアップ解除の1.5倍は超えてしまって、
高値圏でのバランス勝負となりそう。VCの売りをも吸収して買いが入るか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

M&Aは事業継承問題、経営者高齢化問題で引き続き順調に推移しそうな分野。
すでに上場した会社も業績よく株価も好調というのは後押しになりそう。

政治的にも産業構造の転換などを含めてM&Aでの事業の活性化など進めてきそうで、
今後数年レベルでの時流には乗っているビジネスと見る。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

2020年の12月IPOは最終にバイオ銘柄や地味系銘柄が入ったので、
オーラスIPOとしてはどうなのか？と思っていたところ最終日に入ったハイスペックIPO。

これならオーラスご祝儀的な買いも入って、初値は高騰気配を感じる。

ただ、野村證券主幹事ということで個人への当選期待は薄く指を咥えて見てるだけになる可能性も。
幸い幹事証券が多くネット証券からも多く申し込めるので、気を抜かずにしっかり申し込んで運良く公募当選を狙いたい。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です