ＳＡＮＥＩ(6230)のIPO新規上場情報

東証2部上場、機械セクター（水栓器具）、本店東大阪で売上横ばい企業の地味系IPO。

4月上場予定で延期になった出直し案件。
単純に2,200円→2,050円の想定価格とディスカウントしてきた。

そこそこの割安感が出ているため、下値は固そうだが、12月の数が多いIPO戦線では初値は注目度が大事となる。

規模も小さく、リスク自体はかなり低いが初値の期待も低くなりそう。水栓マニアでじっくりと持てる方にはオススメ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場の給排水（水栓）器具メーカー。キングオブ地味系IPO。
2020年4月上場予定だったが、コロナ禍で延期。

クリスマス上場の方が縁起がいいか？
3社同時上場で地味系ということで注目度の点ではマイナス評価。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、連結予想EPSは325.1円。
想定価格2,050円から計算される予想PERは約6.31倍。

業績はほぼ横ばいで成長性はないと考えたい。
想定価格にはIPOプレミアム程度のディスカウント感はあるので、価格面からは参加しやすい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.8億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証2部市場。主幹事は大和証券。

公募売出比は若干数だが公募が多い程度。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残もなし。
いかにも東証2部上場予定のオールド企業といった株主構成。

売り買い閑散といった上場日になりそうな予感。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

いかにも東証2部上場銘柄といったところ。魅力を聞かれると地味だけど安定。
給排水器具は今後も安定した需要で推移しそうな分野ではある。

上場時の公開価格には多少のプレミアム付きと思えば、プレミアム商品券を買うようなイメージか？
IPO（公募）で参加しても中長期までの時間軸も含めれば、損はしにくい魅力はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

地味ということで初値向きではないが、クリスマス上場になったことだし
ご祝儀レベルでのプラスが付いたスタートの可能性はあるかもしれない。
3社同時上場で比較して一番地味というのは、不利というのは理解しておきたい。

公募割れしてもバリュー面から買い得感を感じられるので、
中長期的に保有して売るぐらいのスタンスの方は参加すれば良さそう。

色々悩んでも東証2部上場で10億レベルの吸収金額なら意外と希少性は高く、
公募取得が思っている以上に難解になる可能性もあるので、とりあえず申し込んでおくぐらいでいいかもしれない。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です