交換できるくん(7695)のIPO新規上場情報

面白い社名だが、ビジネスはシンプルに住宅設備（品物＋工事費）を分かりやすく明瞭にしたビジネス。ネット見積もりで追加費用無しなど今どきのサービス感じる。

マザーズ上場だが、業績の伸びは緩やか。20期超えの企業で成長よりは安定も感じるところ。

ECの強みを活かしているのポイントで新しい生活様式的にも影響しそう。

社名のインパクトから上場日は注目度も集まりそうで、上場ラッシュの中では期待が高まる。

SBI証券なので、ポイント「交換できるくん」になるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

変わった社名で上場会社としてはインパクトがありそう。
不透明だった住宅設備の「機器代+工事費」をセットにシンプル販売することで躍進。

工務店などをうまく契約してビジネス的には面白い。
様々な分野で最近はシンプルに一本化、顧客にはウェブでといったものが増えている。

なんとSBI証券主幹事。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、単体予想EPSは87.56円。
想定価格1,890円から計算される予想PERは約21.59倍。

急成長は考えづらいことを考えれば想定価格は普通。
可もなく不可もなくといったところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.6億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

公募売出し比1：2.5と売出し多め。オファリングレシオは標準範囲。
公募売出し総計3500枚だとややプレミア感あり。

ベンチャーキャピタルからの出資はあまりない。
ただしロックアップが1.5倍解除なので早期の売りには警戒。

ストック・オプションに未行使残もそれほど大きな脅威は感じない。

上場後の売り圧力もあまり感じず規模感も希少性が保たれていることから
需給面では良好と見て良い銘柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

様々な分野で「交換できるくん」のような企業は増えている。
TVCMでもよく見かける「くらしのマーケット」のように生活に必要な費用をウェブでシンプルに纏めている。

不透明だったサービス代金を透明化・適正化するようなビジネスは今後も生まれて成長しそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

社名がインパクトありすぎて、他のことはあまり入ってこないIPO（笑）
上場後はいろいろと社名を使って揶揄されそうだ・・・。

細かく見ていくと主幹事SBI証券だし、需給面も良好でなかなか妙味の高い銘柄。

「上場時から交換できるくん持ってた」と変な自慢ができそうだ。
ただ、未来には社名変更で「この会社は交換できるくんだったんだよ」という日が来るかもしれない。

初値に関してはやはり上場ラッシュ後半ということで、いつもよりは多少割引が必要だが、
そこそこ高騰しやすい要素を多く含んでいるIPOだと総合評価したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です