リベルタ(4935)のIPO新規上場情報

ジャスダック上場、化学セクター（美容やトイレタリー系の小売・卸しの印象）

主要ブランドは「足裏角質ケア」「デオドラントクリーム」「口臭予防ハミガキ」。衣料系から「機能性ウェア」。「カビ取り剤」などなど豊富。

先日、無事に上場したグラフィコに雰囲気が似ている。

あまり人気するような事業ではないが、それなりの初値結果を残しそうな第一印象。

吸収規模が小さく幹事団も「野村」「みずほ」の2社構成。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

最近IPOでも多いファブレスタイプの生活雑貨メーカー。
機能や特性に従来よりも付加価値などを付けて、市場への参入を狙う。

上場市場ジャスダック、化学セクターで出てくることが多い。

商品を目にすることが多いので、注目度の点では追い風となるか？
ただ、厳しい5社同時上場に入っているので注意したい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、連結予想EPSは44.6円。
想定価格1,120円から計算される予想PERは約25.11倍。

業績に現状成長性はあまり感じられない。今後のヒット新商品次第。
想定価格は同業種とほぼほぼ同じような状況。
いまいちディスカウント性は感じられないか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.6億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率63.9%で売出数が多い。オファリングレシオはやや高めの水準。
売出し元は個人から複数。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残も非常に少なく、あまり気にすることはない数と言えそう。

上場後の売り圧力は皆無と言って良さそう。

また吸収規模も小さめということから、需給面では上場ラッシュ・同時上場でも良好な結果になりそう。
幹事団も2社ということで、非常に絞られたIPOになって需給バランスが作られやすい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

上場の新規承認が発表されてからドラッグストアなどに気にしながらチェックしてみたら、
大手メーカーの小売棚戦略に隠れてしっかりと商品が置いてあった。

販路としては自社モールやECなどにも積極的で多様な商品群を保有して食い込み余地あり。
ちょっと商品価格が高いが一度使ってみてリピートされるような部分を狙っていそう。

ヒット商品が何か出ることに期待して保有する人、オリジナル商品の株主優待を期待する人などでそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPO上場初値視点で見ると幹事団2社で、供給を絞っている印象で需給面で固い。
上場ラッシュ中というのもあり、需給面で固いのは強みになりそう。

ただ、高騰は厳しそうで、むしろ化学セクター・ジャスダックスタンダード上場なので、
上場後のヒット商品で伸びていく姿勢のほうが良い上場の仕方と言えるかもしれない。

程よい初値で公募組にも利益。セカンダリー勢も入りやすい状況ぐらいになって欲しい。

野村證券主幹事の幹事団2社なら、応募しても貰えない可能性が高く、
とりあえずブックビルは参加姿勢で貰えればお小遣いになるか楽しめると思っておきたい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です