バルミューダ(6612)のIPO新規上場情報

2015年に発売してヒットしたスチームトースターが有名。社長の破天荒さが商品にも出ている模様（ユニークなデザイン・機能）。ファブレスというのも一つの特徴。

好きな人には揃えたくなるぐらい気に入りそうだが、気に入らない人にとってはただ高いだけに見えて好みが2極化しそう。

上場して資金集めすれば、再度のヒット商品の可能性はあるのでIPOするのは面白いと感じる。

想定価格を大手家電メーカーよりも抑えていて、それでいて可能性自体は感じるので知名度も含めて第一印象では欲しい人が多そう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

一斉を風靡したヒット商品スチームトースターのバルミューダが上場。
メーカーとしての知名度は高くなってそうで注目度はそれなり。

「高級家電」というカテゴリで今後もうまくヒット商品を出せるかどうか？
上場日は3社同時上場。同日上場銘柄の他社が厳し目なので比較されれば買いが入りやすいか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、連結予想EPSは126.16円。
想定価格1,780円から計算される予想PERは約14.11倍。

成長は少し頭打ちに見えるが、今後再びヒット商品の可能性も。
そう考えると割安感のある価格設定になっていると感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約29.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率13.9%と公募数が多い。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
社長が85％以上の株を保有しており、上場後すぐに大きな売りが出てくる気配は少ない。

ストック・オプションの未行使残は200～280円で55.6万株ほど。
こちらは仕方ないと感じられるかどうか？一般的なレベルではあるが、株数程度の売り圧は意識。

知名度がそこそこある家電メーカーということで買い需要もありそう。
需給面はいい感じでやや買い優勢となるのではないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

私自身はバルミューダの家電製品を買ったことも見たこともないのだが、
それでもスチームトースターがヒットしたというのを知っているし試してみたいと感じるレベルの知名度の高さ。

新興家電メーカーとして、過去の家電にはない特徴性を加えており家電メーカーとしての魅力はある。
次のヒット商品なども期待できることから、そこそこ魅力的な銘柄と感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ、同日上場の中では注目度や人気が大きな指標と考えると
知名度の高い家電メーカーといえるバルミューダは好感が持てる。

約30億規模の吸収金額で公募株の手に入りやすさも意識すれば、
面白みのあるIPOという判断で最終評価をB評価とする。

想定価格も控えめで参加しやすいIPO。
初値はそこそこ堅調に行ってくれれば十分で、その後はヒット商品からの業績上方修正期待か？
7点評価でも良かったが、同日に大型イグジット再上場案件があるためIPOへの風当たりを意識して1点下げた。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です