ＭＩＴホールディングス(4016)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。O.A.分なしの初値高騰上等スペックのIPO。
単価が安いことでどうでるか？

業種は人気の高いSI系企業。売上は横ばいでそれほど成長感は感じられない。そのためかジャスダックスタンダード上場、価格設定に割安感のある。

上場日付近のIPOとの比較も必要だが、現時点で高騰必至のIPO。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

IPOでは人気の高いSI分野の業種。ジャスダックスタンダード上場の小粒案件。
主幹事はSBI証券ということから注目度は高まりそう。

上場日も11月末は連日上場ながら数が少ないため、初値が上がりやすくなる傾向。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年11月度、連結予想EPSは46.65円。
想定価格610円から計算される予想PERは約13.08倍。

業績推移は売上・利益共にが横ばい傾向、ただしっかりとした結果を残している。
あまり成長期待という訳にはいかなさそうで、同業種と比べて割安感を出しての登場。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.35億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はSBI証券。

公募売出し比率は5:6でほぼ半々。オファリングレシオは標準レベル。
オーバーアロットメント分なし。

ベンチャーキャピタルからの出資は1社も売出しで全放出。
その他の既存株主にはきつめのロックアップ180日（価格解除要件なし）が掛かっている。

ストック・オプションの未行使残は200円価格で187,600株。行使期間に入っている。
ストック・オプションの売りは高いところであってもおかしくない。

需給面ではかなり最強の銘柄。希少性も高く、売り圧力も感じにくい。
高騰しやすい銘柄という意識で問題ないだろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPOでは根強い人気の業種のSI関係。官公庁などのシステム導入に強み。
近年のDX化などの流れでさらに引き合い強くなりそう。

グループ化したことで複数の技術を一括して運用できる為、出来ることが豊富という印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券から出てきた小粒初値高騰可能性案件。
SBI証券主幹事ではOA分を用意しないIPOがたまに見られるが、
上場時の需給に任せて、自由に初値を決めさせる印象でマネーゲームになりやすい。

1枚の単価が安いので、1枚あたりの利益はそれほど大きくならない。
IPOチャレンジポイント利用でのセット配分の可能性が焦点になりそう。
法則的には200株あってもおかしくないが、最近は100株になる可能性も300株になる可能性もあって未知数。

いずれにしても悪いところが見当たらないA級評価IPO。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です