カラダノート(4014)のIPO新規上場情報

昔からある育児雑誌や育児機関誌などがアプリ活用でより便利になったビジネス。「育児をより楽しく」できる価値提供をして、そこから関心度にマッチする商品を紹介する（保険・食事など）

特化したIT系企業という印象。企業の成り立ちが、社会的な便利さ追求となっているのは好感。

マザーズ小型情報通信業なのでIPOスペック的には初値向き。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

10月後半IPOの一番手登場。マザーズ・小型・情報通信系ということで注目度は高い。
少子化対策など政策テーマ的にも連想感はある。

単価が安いが、第一印象でIPO好調時に高騰しそうな銘柄で注目。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年7月度、単体予想EPSは21.68円。
想定価格430円から計算される予想PERは約19.83倍。

利益はそれほどだが、しっかりと売上を伸ばしており成長力を感じる。
成長性や期待度を加味すれば、十分割安感のある価格という印象。
また単価が安いので買いやすいというのも好感。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.41億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は２：１程度で公募が多い。オファリングレシオはやや高めも標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストックオプションの未行使残は翌年以降の行使となり、上場時の影響はなさそう。

過半数以上の株を社長が保持しておりロックアップあり。
上場後の売り圧はかなり少ないと見て取れる。

需給面は非常に良好。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

もともと雑誌や機関誌で行っていたビジネスを「アプリ」「Webメディア」に移行させた印象。
薬管理・健康管理も出来るので便利さを提供して、過去のビジネスモデルのシェアを奪う。

社会貢献的な事業内容でもあり魅力は高そう。
業績もしっかりとした売上急成長となっており成長フェーズは続きそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合的な判断で公募株のデメリットがほぼない、好感度高く評価できる銘柄。
上場時の需給面も良好で単価が安く買いやすいことから人気化、さらにマネーゲームの可能性も。

翌日まで持ち越しとなると、翌日に2社同時上場があるため資金の分散傾向も。
ただ、同時上場の影響を受けやすそうなのはこの銘柄ではなく翌日上場組かもしれない。

しっかりとした結果を期待したい。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です