アクシス(4012)のIPO新規上場情報

9月の最終営業日上場。
クラウドSI会社で金融機関向けは人気業種。

成長率が低め（利益は下がる年も）で期数は結構経っている。ただ業種的に上場後もうひと伸びの期待も。業績から想定価格が妥当になっていて買い得感あり。

小型案件でもあり、VCなどの出資も見当たらない、売り圧リスク小さく需給面で高騰しそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

主に金融機関向けの業務アプリケーション開発。IPOでは非常に人気が高い業種。
話題のDX関連としても評価されそう。

9月の最終単独IPOで、9月の有終の美を飾れるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは99.86円。
想定価格1,020円から計算される予想PERは約10.21倍。

直近の業績は売上が緩やかに成長。
成長率の低さが意識されてか、あまり想定価格は高くなっておらず妥当な状況。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.76億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率84.9%と売出の多いIPO。オファリングレシオも高めの水準。

既存株主にはベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップの掛かりにはばらつきがあるが、継続所有の確約などもあり、基本上場後の売り圧は感じられない。
ストック・オプションの未行使残も行使期間は2021年の12月からとかなり先。

小型の人気業種のIPOで、需給面では需要旺盛で初値高騰しやすい環境。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

企業向けの業務アプリケーション開発はIPO花形の一つ。
ホームページを見る限りでは流行りの技術は一通り網羅している印象。いわゆるDX関連として追い風。

現在は大手SIer（富士通、NTTデータ、日本ユニシス）への売上が多いが、
今後他社へも契約数を増やしていくことが出来るかが鍵か？現状でも堅調な印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOでは初値高騰系のスペックで、さらに控えめな価格設定が買い意欲をそそる状況。
素直にA級クラスのIPOとして判断したい。

特段マイナスな部分が見当たらない良案件という総合評価。

前日は確実に値が付かないとみられるS級IPOのヘッドウォーターズの上場となり、
その煽りを受けるスケジュール感がどうなるか？が初値に影響要素の一つ。

こちらもかなり評価が高いだけに両銘柄でトンデモ級となることを期待。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です