rakumo(4060)のIPO新規上場情報

IPO人気業態のクラウド管理ソフト開発。コロナ禍でのリモートワーク推進がさらに後押しとなっている。

黒字化したところでの上場で、想定価格はかなり見込まれた状態でディスカウント性はない。将来性を期待して買う銘柄。

大株主にベンチャーキャピタル多く、売出後も相当数の株が残る。ロックアップは1.5倍で解除。

人気業態なためIPO好調が続けば高騰しそう、地合いが悪くなれば買い控えから伸び悩みも。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

9月末の単独上場。上場が続く中だがIPO花形の企業クラウド管理系で人気しそう。
ただ、同時上場が連続したり大型IPOが控えていたりするので、
普段よりは買い意欲の少ないスケジュール感というのは意識。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、連結予想EPSは15.34円。
想定価格1,100円から計算される予想PERは約71.71倍。

黒字化を迎えて成長反転というところでの上場なのでディスカウント性はない。
今後の成長にどれだけ期待できるかで判断したい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率79.9%と売出が多め。オファリングレシオは標準範囲もこちらも高め。

筆頭株主がV.C.というのも含め、ベンチャーキャピタルが株主に散見される。
殆どが3分の1を売り出して残りを保有状態、ロックアップは1.5倍で切れる。
一旦のイグジット感が出てしまうのは仕方のないところか？

ストック・オプションの未行使残も行使価格180,190円でボリュームはそこそこあり。
行使期間に入っているのは268,000株。警戒はしておきたい。

上場時の売出数も多いが、上場後の売り圧も高く感じる銘柄。
一旦のイグジットの売りを熟しながら買いが入るかどうか？

あまり需給面で良いとは言えないが、IPOの地合い次第といったところ。
今のIPO人気なら特に問題ないだろう。欲しい人はたくさんいる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPO人気業態の企業向けクラウドアプリ、テレワーク推進で更に伸びている業界。
まだまだシェア向上が見込めそうな分野ではあり、利益の伸び率に期待したいところ。

社名が示すとおり比較的楽な導入で、業務価値を上げてくれそうなところが人気が出そう。
一方、Gsuite,Salesforceといった他社技術の連携というのに過ぎずコア技術は？といったところもある。
今後はクラウド管理システムも競合ひしめくビジネスにはなっていきそう（現時点では大丈夫でこの段階の上場はメリット）。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPO花形産業の上場ということで期待したい。
ベンチャーキャピタルからの出資などが多く売出が多いが、それだけ期待されていた証拠。
黒字化段階で成長余地を残して上場すると判断したい。

吸収規模が多少大きい、さらに売り圧も多く見える中、どこまで買いが入ってくるか？
高騰しやすい銘柄だが、以外に早い段階での初値がつくことも意識しておきたい。

公募参加的には、業種判断で盲目的に参加で貰えればラッキーと考えたい。
ざっくりと初日の上限値段ぐらいの初値を目指せるかどうか？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です