ニューラルポケット(4056)のIPO新規上場情報

IPOの新トレンドとも言えるAI関連。設立2年のスピード上場。ソフトバンクへの売上が6割程度占める。

時期尚早の上場にも見えるが、この手の成長期待を感じさせるIPOは人気で暴騰必至。S級レベルだが1点下げたのは上場早すぎ考慮。

上場時期もお盆明けで閑散タイミングとなり注目浴びて初値高騰しそう。

仮条件発表時に
売出し数163,000→133,000株
O.A.数86,700→82,200株

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

設立2年でスピード上場というAI関連企業、注目度は非常に高そう。
8月のお盆明けに単独上場というのもタイミングが良い。

地合いが問題なく推移していれば、間違いなく高騰しそうな銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは8.55円。
想定価格1,320円から計算される予想PERは約154.39倍。

売上の成長は5半期で5倍、黒字化も果たしているが指標で割安性は計れない。
仮条件が大幅に引き下げてきたのは、何か理由がありそうで不思議なところ。

不可解な部分だが、この部分はIPO初値ではあまり影響が少ないところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.77億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率28.2%と公募が多め。オファリングレシオがかなり低く流通株は抑えられる。
株の希少性は見せている印象。

ベンチャーキャピタルからの出資は多く、ロックアップが掛かっていなかったり1.5倍解除など売り圧力高い。
ストック・オプションも乱発しているが、気になるのは44円価格で31.1万株。

上場初値後は一定数の売り玉を熟しながら更に期待感で伸びるかどうかになりそう。
ただ、公募株に対する希少性は高く、とりあえず初値は高騰で始まるような需給関係。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

現在のIPO銘柄の花形産業とも言えるAI関連。今のところソフトバンク関連への比重が大きい。
今後活躍する場面が多そうなのは社会的にも見込まれているので期待感や魅力は高い。

AI系企業の上場会社も増えてきているが、軒並み高PERを維持している。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

AI関連企業がIPOで出てきただけでも目をつむって欲しいところ。
仮条件を大幅引き下げたのは不可解だが、市況の他、何か理由がありそう。
もともと先々の期待感を意識して買われる銘柄なので、仮条件引き下げはあまり意識しない。

需給面では希少性が高いが、上場後の売り玉も多いという期待感の高い技術案件に多いタイプ。
上場初値後の大きな売りを熟してさらに上がるかどうか？が勝負所。
いずれにしてもマネーゲーム化しやすい銘柄となる。

結論としては「AI系IPO」なんだから黙って参加。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です