コパ・コーポレーション(7689)のIPO新規上場情報

実演販売の卸売業。古臭さがあるが、キャラを売ることで今風に言えばインフルエンサー事業。
TVなどにも販売士が登場していることで注目度はある。

業績急上昇だが、業態にしては吸収金額が大きい印象も。

既存株主には実演販売士の本名も並ぶ。

イマイチ掴みどころが分からないが、通常のIPO地合いなら勢いで初値が伸びそう。地合い次第。

・6月再上場変更
公募500000→320000株
売出350000→300000株
O.A.127500→93000株
想定価格2600→1,560円
結果的に吸収金額が25.4億規模→11.1億と半分以下の規模になった。

業績堅調、コロナの影響を受けやすそうだが通信販売があるのでシフトを加速しそう。
初値に関してはそれよりも３社同時上場になっていることで資金分散するのが問題か？

株主優待に取り扱っている商品など選択で貰えたら面白いのにと思う。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

4月IPOのスライド復活予定、6月のIPO復活初日となるが3社同時上場。
別の2社は一つが4月スライド案件、もう一つは新規案件でいずれもマザーズ。

マザーズ好調が上場日まで続けば、待望のIPOとなりそうで、それなら3社同時上場もこなせそう。
注目度の点では、販売員のTV出演などで知名度は高い銘柄。
（いわゆる芸能人銘柄としての人気度も少し加味できる）

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、単体予想EPSは172.94円。
想定価格1,560円から計算される予想PERは約9.02倍。

2021年の業績予想まで出ており、売上がコロナ影響で横ばい予定。
さらなる影響などはわからないところだが、それに伴って価格設定などの見直しはされている。

上場時点ではコロナ影響加味で、割安と見られるのではないだろうか？
ただし、仮条件では一転強気で上限で2,000円（3割弱高）となっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比率はほぼ半々。オファリングレシオは標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は108円～152円。株数15万株がすでに行使期間。
15万株程度なら影響は軽微と見れるか？

スライド上場となったことで規模が下がったのはいい傾向。
もともと卸売業の形態にしては吸収規模の大きさが感じられたので、
公募株削減などで、こなせるというか、需給面でも状況が良くなったと感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

実演販売事業は、感染症リスクを考えると影響度が高そうだが、TV放映など重視することで対応は取れそう。
ただ、現場の熱量を伝えるというのは難しくなっている。新様式でも商品をよく見せる手腕は見どころかも知れない。

TV出演などで人気化はある程度しそうだが、実態は卸売業で業態に新味性があまりないので注意。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

実演販売士が主となっている卸売業。
業態としてはインフルエンサー事業あたりが類似にあたるかも知れない。
そうであれば、一応はマザーズ上場らしい銘柄。

上場延期となったことで、規模感もほどほどに良くなったことで初値はプラス見込みが増したと感じる。

6月の上場案件は外部環境の影響が大きそうだが、
すんなりなら、スケジュール的にも期間が空いてIPO渇望状態なので期待したいところ。
 
全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です