コマースＯｎｅホールディングス(4496)のIPO新規上場情報

人気の高いECプラットフォーム事業。業績もしっかり。
吸収金額などIPOスペックを見ても、同時期のIPO比べて抜けていて比較しても注目されそう。

初値はロックアップ価格解除の1.5倍を超えてからの攻防戦になるか？通常の地合いなら2倍超えを期待できる銘柄。

売出変更436,900→384,200
OA分101,500→93,600

・6月再上場へ再び条件微変更
想定価格1,270円（4月時仮条件1,180～1,350円）は超弱気の条件をほぼ踏襲。
公募株240,000→150,000株
売出株384,200→384,000株
OA分93,600→80,100株
削減傾向で吸収金額も10億以下まで下がる。

コロナ禍でもEC系は強いと見られ無事上場へ向かえそう。

スケジュールと条件変更は初値に対して前向きに見たい。後は６月末の上場日付近の地合い次第。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

4月IPOのスライド復活案件第3弾。こちらも4月上場予定時からは大幅に縮小。
ECプラットフォーム事業は対面商から電子取引が進むことを考えれば追い風企業か？

6月IPOの中ではしっかりとした結果が期待される。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、連結予想EPSは60.63円。
想定価格1,270円から計算される予想PERは約20.95倍。

成長率はやや下がる弱気の予想ながら、同業種と比べると十分割安設定。
仮条件は大幅引き上げとなっているが、それでも問題なさそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.79億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

売出株式比率71.9%と売出多め。オファリングレシオは標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は比較的多めもロックアップあり。
全株主が1.5倍価格で解除なので、1.5倍価格以上は意識されやすい。
ストックオプションの未行使残はなし。

延期となったことで上場規模を大きく下げている。
10億以下の吸収金額で小型と判断でき需給面では上向きに考えたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ECプラットフォーム事業はIPO的には人気業種。プラットフォーム系は注目されやすい。
ビジネスモデル的にも成長見込みが高く、今後EC需要がまだ増えそうなのは魅力あり。

ビジネス様式が変化しても、逆に需要が増えそうなところというのは魅力。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

通常のIPO評価をすればA評価が妥当なIPO。
しかしながら、いつ市場の急変があるかわからない不安定な状況では、
A評価もC級レベルの結果しか残さない可能性まで意識はしたい。

初値が悪くても結局盛り返しそうな銘柄であることから、
そういった思惑も含めて結局初値から高いという結果になりそう。

まずは1.5倍（2400円）以上のロックアップ解除された地点のどこで折り合いがつくか？
 
全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です