コパ・コーポレーション(7689)のIPO新規上場情報

実演販売の卸売業。古臭さがあるが、キャラを売ることで今風に言えばインフルエンサー事業。
TVなどにも販売士が登場していることで注目度はある。

業績急上昇だが、業態にしては吸収金額が大きい印象も。

既存株主には実演販売士の本名も並ぶ。

イマイチ掴みどころが分からないが、通常のIPO地合いなら勢いで初値が伸びそう。地合い次第。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

４月のスタートIPO。しかしながら３月IPOが厳し結果を残しそうで、その流れが続くと厳しい。
TV出演もしている実演販売士ということで注目度は高そう。

セクター自体は卸売業ということで、そこが見られれば地味な印象にもなる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、単体予想EPSは197.24円。
想定価格2,600円から計算される予想PERは約13.18倍。

業績の伸びを考えれば、十分な割安価格。
類似業種比較はどこをターゲットにして良いのかわからないのが評価が難しい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約25.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

売出株式比率41.2%と公募数が若干多い。オファリングレシオはやや高めの水準。
社員の実演販売士自体の持ち株は1万株程度と割合多くない。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は108～152円で15万株が全て行使期間内。こちらはボーナスの印象。

需給面では業種に対する吸収規模の大きさが気になるところ。
一刻も早い地合いの回復が必要となる。通常なら全く問題なかったレベルなのだが・・・。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

TVなどにもでている実演販売士がいるので、ある意味芸能人・インフルエンサー的な商売というのが目新しい。
ただ、こういったものは流行り廃りが激しそうな印象。よく見ればただの卸売業と冷めてしまうこともありそう。

評価が激しく上下動しそうだが、長く考えると魅力があるのかは疑問。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

例年であればB評価で評価してとりあえず公募獲得を目指していたが、
今年は地合いの変化が激しく、上場日前にならないと結果がどちらに動くのか予測がつかない。

主幹事野村證券でもともと入手が難しいので、とりあえず申し込んでみても当選が難しい。

内容自体は目新しさがあって興味深いのだが、IPO妙味的にはいまいち乗り気になれない印象。

吸収金額の大きさを考えても地合いが悪ければ公募割れリスクも高く、
妙味がかなり下がったとして全体評価をC評価に下げておく。

ただ、申し込んでも当たらなそうだし地合い回復を願って申し込みして見るという手はありそう。
 
全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です