ニッソウ(1444)のIPO新規上場情報

名証セントレックス単独上場。岡三証券主幹事案件。東京証券取引所TOKYO PRO Marketの上場銘柄(鞍替え上場)。

地味な市場、地味な建設業が上場ラッシュでどう影響するか。

業績は好調。割安感はそこそこ。

東京プロからの鞍替えは、直近過去のIPOではそこそこ成功例が多いため。伸びるイメージが沸かないが狙われる可能性はある。

上場ラッシュで初値は不安定なので、中長期で我慢できる姿勢も必要そう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

名証セントレックス単独上場。TOKYO PRO Marketからの鞍変え上場で、
流動性を高めるため移動するようなもので、新規としての注目度は薄い。

上場ラッシュと地合いを加味すれば、地方上場への初値期待はかなり薄くなる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年7月度、単体予想EPSは315.95円。
想定価格3,750円から計算される予想PERは約11.87倍。

業績は絶好調で、30期を超える中、急速な伸び。
業績を想定価格からみると割安感はある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.23億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は名証セントレックス。主幹事は岡三証券。

公募売出比は4:1。全数750枚ほどと少ない。ただし地方市場は加味しておきたい。
オファリングレシオは標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、ストック・オプションの未行使残もなし。
既存株主も3名とシンプル。ほぼ家族持ちのような状況。

焦点は名証セントレックス上場で買いが入るか？になりそう。
上場ラッシュで同時上場だと、悲しいぐらい買いが入らないこともあるので初値向きではないと感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

リフォーム業で今の業績の伸びは特筆もの。
新築から中古リノベーションの流れは不動産市場では今後も続くと考えられるので、中長期的には魅力ありそう。

流通量も少なく割安感もあるので、未来の成長や業績へ期待するなら持っておくのも良さそう。
リスクとしては競合リスクあたりか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値向きではない銘柄というのが第一印象。
地合いも不安定になっていると、こういった中長期で値上がりを期待する銘柄は、
早く手放したい、様子見して買うのは控えたいとなりそうなので中長期的にもリスクを伴う時期となってしまった。

通常期なら公募を狙って、初値いまいちなら中期的に値上がりを待つてもあったが、
ちょっとそれも不安になってきているのでワンランクほど評価を下げざる負えない。

上場後に安く買えるタイミングがあるかも知れないが、初値でちょいプラスも目指せる銘柄。
公開価格が3,750円になりそうで初値3,500～4,000円ぐらいでリスク・リターンがイーブンな印象。

枚数少ないので申し込んでも貰えない可能性が高く妙味自体も少ない。
主幹事証券に付き合いがあるならといったところ。
 
全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です