サイバーセキュリティクラウド(4493)のIPO新規上場情報

売出し株なし、公募株700枚の超プレミアチケットIPO。さらにOA分（冷やし玉）もなし。
SBI主幹事で初値高騰上等の雰囲気。
また、値嵩株のため1枚あたりの利益額が非常に大きくなりそう。
業種も人気事業で吸収金額の小ささからセカンダリーもチキンレースのマネーゲームになりやすい。

どこまでの初値暴騰率を見せるか？

IPOチャレンジポイントのボーダーラインにも注目が集まる。

一応、3月末で今年は上場数が多く、同日上場もあることには警戒したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「サイバー」「セキュリティ」「クラウド」と社名的にも注目度三拍子銘柄。
SBI証券主幹事で、プラチナチケット系となっており大注目の的。

3月の上場ラッシュ後半、3社同時上場、地合いの悪さがあるが、どこまで伸びるか注目。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは61.42円。
想定価格4,010円から計算される予想PERは約65.29倍。

売上は急成長で、黒字反転フェーズということでPERなどの指標からは測れない。
似たようなIPOは軒並み高PERで、この状況で100倍以下のPERなら十分な価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約2.8億円（想定価格ベースOA分含む）の極小IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

売出なし、O.A.なしの公募株700枚と超プレミアチケット。
オファリングレシオも激低の3%。

ベンチャーキャピタルからの出資がありロックアップが1.5倍で解除となるが、V.C.も高値売り予定だろう。
ストック・オプションの未行使残は1,300円価格で6万株程度が上場後に行使可能。こちらの行使は早そう。

最強需給と言っていい銘柄。後はどの程度の高騰で初値合致となるか？マネーゲームが見られそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

AIによるサイバーセキュリティで、現代のビジネスの花形事業の一つとして魅力が高い。
導入数も伸びていて売上高も急進しているのも心強い。

SBI証券としては超優良案件ということになりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

文句なしにS級評価をあげたいIPOであるが、問題点は現在の地合いだろう。
吸収金額がかなり小さく、あまり外部環境に影響されなさそうだが、
それでも3月上場ラッシュ後半。同時上場。地合い悪の3つが重なれば、影響は否定できない。

上場日時点での地合いは予測がつかないが、3月IPOの初値結果が2ランクほど下がってみておきたいレベルなので、
当選を狙ったIPOチャレンジポイントなどの使用など慎重に考えたいところ。

ただ、枚数があまりにも少ないので慎重に行く人が増えてもポイント当選ボーダーラインはかなり高いものになりそう。

BBスタンス評価は3月で一番の銘柄ということでS評価は据え置きたいと思います。
 
全体考察
総合得点は10点で、私のBBスタンスはS評価です