日本インシュレーション(5368)のIPO新規上場情報

東証2部上場、セクター「ガラス・土石製品」、創立1914年とオールド企業で地味系IPO。
ただ、東証2部でも吸収金額小さめのものは最近は初値好調がトレンド。
取り扱う「ゾノトライト系けい酸カルシウム」は特に新規性があるわけではない。

業績は横ばい。そのため、想定価格も妥当設定となっていて、初値が伸びる要因には乏しい。

取り扱う素材のように下値の壁は非常に厚く固そうなのがメリット。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場、ガラス土石製品セクター、オールド企業、大阪本店と地味系の鏡IPO。
注目度の点では3月上場ラッシュでは分が悪い。

地合いによってだが、悪ければ既存銘柄の株価も割安になってそうで敢えてIPOを買う理由が無くなりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは144.33円。
想定価格920円から計算される予想PERは約6.37倍。

同業種比較で考えても、妥当な設定価格。
やはり地合い次第で、割安にも見えたり割高にも見えたりする。
短期目線で考えたくはない銘柄。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部。主幹事は大和証券。

全数公募によるIPO。資金使途は設備投資がメイン。

ベンチャーキャピタルというよりは投資銀行などの出資があり。株数はそれなりに多い。
ロックアップの掛かりが強いので上場時の売り圧力はない。
ストックオプションの未行使残もなし。

上場時は公募組の売りと、セカンダリー参戦の買いの需給になりそう。

地合いによって買い需要が変わってきそうな点が判断が難しい。
需給的に問題はないが、地合い次第としたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

セクター的にも、業務内容も見ても新規性の魅力には欠ける。
ただ、しっかりとした配当なども見られるのでPBRなども考えれば資産株として欲しがる人も。

やはり短期よりも長期で考えたい銘柄という印象。そういう意味では公募株の魅力には欠ける。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月上場ラッシュ中の3社同時上場で地味銘柄となると初値向きのIPOではないという印象。
価格設定は妥当だが、それほど割安感もない。一方、安定した配当等が期待できる銘柄。

地合い次第では公募割れもある銘柄として総合評価は4点のC評価とする。
長期的には配当を得ながら、ゆっくりと持てるかもしれないが株価を意識せずにいられるような人向け。

単価が安いのでとりあえず参加してみても損はない印象。
 
全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です