ゼネテック(4492)のIPO新規上場情報

IPOでは人気業態として継続中の組み込み系ソフトウェア開発。ここはハード開発も同時にしており、最近では３DCADを展開中。

ジャスダックスタンダード上場で、成長は緩やか。パナソニック依存も感じられる。

悪くないが、上場ラッシュ・同時上場を加味するとそれほど注目度が高くないため控えめなスタートも可能性がある。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

組み込みソフトウェア系や企業のシステム開発受託はIPOでも人気が高い。
さらに３D-CADではロボオートメーション技術として期待度高い。

AI組み込みなども意識されれば、成長も期待されそう。企業的にはIoTとして推し。
上場日は3社同時上場となる点で注目度は分散傾向。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは126.24円。
想定価格1,700円から計算される予想PERは約13.47倍。

ややオールド企業らしく、成長は緩やか。
その点で仮条件に割安感を感じるようになっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.62億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は３：１程度で公募が多く好感。オファリングレシオは標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。ロックアップも90日でカバー率高め。
ストックオプションの未行使残は480円で11.4万株あるが、べらぼうな金額ではないので目を瞑るところ。

上場ラッシュ中でも需給面でも問題ない印象。外部状況が悪くても結果を出しそうな雰囲気。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ジャスダック上場でもあるように、ややオールド感があるが、業種としてはIoT系でしっかりしている。
安定感と成長期待も感じさせる銘柄で魅力はあるとしたい。

初値は案外となっても、近未来の成長のために需要はありそうで企業魅力としては面白いのではないかと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

もともと組み込みソフトウェアや企業向けハードソフト受注開発はIPOで人気が高い。
やや設立から年次が立っており、ジャスダックスタートのため安定感の方が先に出ているが、
まだまだ先の需要も見込めそうな銘柄。逆に公開価格にお買い得感があると見たい。

初値に関しては3月の上場ラッシュ。3社同時上場。外部環境の悪化など厳しい部分が多い。

不安定な相場で需給面で苦しめられるかもしれないが、
企業価値的には強みがあるとして総合評価はB評価の欲しい銘柄とする。
枚数もそれほど多くない銘柄なので、当選期待は低めで、結局妙味はそれほどないかもしれない。
 
全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です