ドラフト(5070)のIPO新規上場情報

空間デザインで付加価値をつける建設業（デザイン？）
新規性はあるが、やや高めの吸収金額で上場ラッシュ中となると初値は不安な部分もあり。

とりあえずは初値プラス程度を予想できそうだが、仮条件発表後までBBスタンスは保留なイメージ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

最近流行りの洗練されたオフィスデザイン企業。セクターは建設業。
3月には似たような職種の企業が2社も上場となる。

建設業セクターということで、流行ってはいても成長期待に対する注目度は低いか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは83.95円。
想定価格1,520円から計算される予想PERは約18.11倍。

直近までは成長しているが、予想的には頭打ち感があるので、
建設業セクターを意識するなら、少し割高な印象もある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約20.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比は６：４程度で公募が多い。オファリングレシオは標準範囲内での高めの水準。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。大株主には180日のロックアップがしっかりかかっている。
ストックオプションの未行使残は上場時には行使期間になるものがない。

IPOスペック的には需給面でそれほど問題がないのだが、外部環境が相当悪くなっており、
期待度の感じない銘柄は、参加姿勢が極端に冷え込んでいる状況も想定しておきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

洗練されたオフィス環境（働き方改革？）やカフェなどに関しては建築界では新しいビジネス価値として見られてそう。
実際に業績も伸びているので、ある程度需要が見込めると思うが景況感に左右されやすいビジネスでもある。

IPOにおいても建築業・不動産業は不人気セクターで、外部環境にもろに左右されやすいというのは考えておきたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

不安定な地合いに左右されやすそうな銘柄という印象。
上場日は3社同時上場で、3月中旬の地合い次第で厳しい結果の可能性も感じる。

一方、マザーズ上場で頭打ちな部分も見えつつも成長してきた企業の上場でもあるので、
通常期ならB評価レベルで欲しがっていた銘柄。

特に地合いの影響を受けやすい建設業は、状況次第で美味しいIPOではなくなるので、
BB開始時でのスタンスをやや引き下げてC評価にしておく。
リスクをとっても攻めていく人は参加、IPOではリスクなんて取るものではないという人はパスになりそう。
 
全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です