ミアヘルサ(7688)のIPO新規上場情報

メインは調剤薬局チェーン「日生薬局」。保育介護事業含めて主に首都圏展開。
ジャスダック上場らしさもある成長率の低さや設立後の時期の長さ。
公募売出半分づつでオファリングレシオも標準範囲でやや高めと並スペックIPO。

特段目立つ悪さはないが、特徴的な人気する部分もないので過密スケジュールの中では初値があまり上がらない可能性も。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

関東圏で調剤薬局チェーンを展開。他にも介護・保育ビジネスあり。
成長しているドラッグストアでなく調剤薬局は成長が低く注目度は低い。

IPO的には薬局ではなく、介護・保育系に成長する要素があるかの判断になりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、単体予想EPSは240.59円。
想定価格2,330円から計算される予想PERは約9.68倍。

想定価格ではIPOプレミアムディスカウントをつけた程度の割安感。
こういった微妙な割安感は評価されにくそう。既上場銘柄でも探せば出てくる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は半々。オファリングレシオは標準高めの30.8%。

既存株主にはベンチャーキャピタルなどの名前は見当たらず、ロックアップも180日と固め。
ストックオプションの未行使残は270～400円で26.8万株が全数行使期間に入っておりインパクトを感じる。
上場ラッシュ中の3社同時上場でジャスダック20億弱規模。
需給面では微妙なレベルとなっている。需給で初値期待とは言いづらい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

調剤薬局はドラッグストア系と違って成長味にかけて不人気。
介護保育事業にも進出していて、そちらの成長に期待できるか？ただ、特段目新しい内容がないのが残念。

魅力の面ではいまいち感じるところがない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ中に登場する微妙IPO。
成長味に欠けるので初値には期待できない。また需給面でも期待しづらい。

買いが入りにくい状況になりそうで、下手すれば公募割れまで考えて参加したい。
ただし、想定価格などが妥当で割安感自体はあるので下値不安も少ない銘柄。

低リスク低リターンの面白みには欠けるIPOという総合評価。こういう銘柄でも案外公募株入手が難しい。
極端なリスクがなければ参加姿勢という人は、少しでも当選で気持ちを高揚させるためにも申し込んでも良いかも知れない。
私はコツコツでもチャンスを拾いたいので、こういった銘柄は申し込む派。
 
全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です