ミクリード(7687)のIPO新規上場情報

SKYグループHDの子会社。SKYグループは非上場も昨年上場のカクヤスの親会社。
ミクリードは一時期カクヤスのいち部門の時期があった。

卸売業で業態的には微妙。業績も成長は緩やか。マザーズ上場銘柄らしくない。

想定価格もそれほど割安感がないので、いまいちセールスポイントに欠ける点が残念。

とはいえ、カクヤスも無事に初値プラススタートだったので、初値プラスで微増程度を期待。一応、マザーズ銘柄ということで食指が動く層もいるかも知れない。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

外食小売店への業務用食材通販事業。特に目新しさはない。
卸売セクターというのもあり、地味な印象で地合いが悪いと見向きもされなさそう。

ただ、３月の上場ラッシュの中では単独上場となっており、その点では注目度は十分か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、単体予想EPSは68.93円。
想定価格890円から計算される予想PERは約15.1倍。

特に割安感はない価格設定は気がかり。
業績の成長に関してはジリジリと成長。ウェブ部門専門ということで今後の期待感は少しある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.53億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率94.6%とほぼ売出IPO。売り出し元は親会社のSKYHDや関連会社国分Gなど。
独立性を持たせようとしているが、依存度も高いので気になるところ。

ロックアップもきつく、上場後の売り圧力は少ない。

ストックオプションの未行使残も行使期間に入っているものがあるが枚数自体は影響少なそう。

需給面では１０億以下の吸収金額、単独上場というのもあり良好。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

前年度に「カクヤス」の上場があったが、やはり人気面ではマイナスだった。今回も人気化は難しい。
卸売業でもネット通販（EC）という部分で成長の余地は多少あるかも知れない。

食の流通をネット活用という点では、実は結構効率的と良さが認められる可能性がある。
魅力の点では評価は半々といったところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合すると悪くない銘柄というIPO。
これといって話題にならなさそうなのが上場ラッシュ時にはマイナス。
ただ、需給面でも状況は悪くないので初値はプラススタートを期待したい。

あまり初値が伸びなくても残念がらず、思ったより人気化すればラッキー程度で申込みたい。
微妙感があるが、需給をやや高く評価してB評価とする。単価が安いことで買いやすいのも好感。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です