フォースタートアップス(7089)のIPO新規上場情報

ウィルグループ（6089）子会社のスタートアップ特化型人材紹介サービス。ビズリーチからヘッドハンティングが多い。

設立約3年のスピード上場。スタートアップに特化が新規性のある部分だが、業種自体は目新しさに欠ける。

主幹事野村證券でやや見込まれた想定価格でも、しっかりとした初値形成となりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ヘッドハンティング型の人材採用、そして人材紹介サービス。
社名のようにスタートアップ向けの特化してサービスを展開しているのが特徴。

社名や事業内容からは目新しい感じもしたが、中身をよく見てみるとそうでもない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、単体予想EPSは67.5円。
想定価格1,520円から計算される予想PERは約22.52倍。

増収増益傾向は継続しており、ネット人材系で比較すれば妥当な価格設定。
やはり野村證券主幹事。特段、割安感を感じることはないことが多い。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約13.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募：売出が１：３の割合。オファリングレシオは標準でやや高めのレベル。

既存株主にベンチャーキャピタルの名前は見当たらない。
親会社ウィルグループ（6089）が放出するが、上場後も過半数維持。
ストックオプションの未行使残に関しては行使期間に入っている株数が47万強と量が気になるところ。

需給面ではこなすと見るが、3社同時上場で買いが分散傾向になることは頭に入れておきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

親子上場でもあり、スタートアップに特化しているだけという新規性に欠ける点では人気化は難しい。
ただ、個性ある人材が求められている世の中でもあるので、社会の需要を的確に掴んで伸びている印象はある。

親会社から伸びている部門が上場している形なので、伸びている今はいいけど「成長が止まると？」気になる点はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月に何度かある3社同時上場の最初の回。
銘柄スペック的には初値は伸びそうな銘柄となるが、思ったほど高騰はしない可能性もある。
親子上場になっている点からもビジネスの新規性には薄く、特化した部門が成長している印象。

野村證券主幹事ということで、公募株の行き先が早売りの人には行き渡りにくそうで、
その部分で需給面で初値を押し上げる要因になりそう。

総合的にみてB評価程度。公募当選もしにくそうなので6点までとする。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です