フォーラムエンジニアリング(7088)のIPO新規上場情報

売出しについては国内売出し 4,499,400 株及び海外売出し5,174,200 株を目処として行いますが、国内売出しと海外売出しの最終的な内訳は、それぞれ総売出数の範囲内で、需要状況等を勘案の上、売出価格決定日（2020 年 2 月 28 日）に決定されます（全数売出IPO）。


人材派遣業だが、最近は「AI」という言葉でサービスを紹介。ここまで伸びてきたが頭打ちの業績。

売出株に割安感はあまりないため、新規参加者が若干高値で買わされる印象はある。ただ、主幹事野村證券で海外分もあるのでなんとかするか？

仮条件、売り出し価格発表次第。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

エンジニア派遣業大手（自動車や家電メーカーなど機械系）。4,000人以上を派遣している。
新規事業としては「コグナビ」でもっている派遣ビッグデータを活用。

安定性は高いが、上場ラッシュ時における注目度と言えば普通。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、単体予想EPSは74.36円。
想定価格1,310円から計算される予想PERは約17.62倍。

特にディスカウントは感じない価格設定。
ジリジリとした利益成長を織り込んだ内容で割安性では評価は低くなる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約135億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証1部or2部。主幹事は野村證券。

全数売出によるIPO。売り出し元は創業者系（資金管理会社など）。
ファンドやベンチャーキャピタルなどの影は見えないので、長年に渡り自力で成長してきた感がある。

グローバルオファリングで海外売出予定分の方が多い（需給面では好感）。

上場後のロックアップの掛かりは良く、価格解除なしの180日。
ストックオプションの未行使残も、行使価格がそれほど安くなく妥当な発行となっている。

吸収規模の大きい売出IPOだが、売出後の売り圧力は少なめ。海外需要がしっかりあるなら頑張るか？
大口次第の印象で、規模からの判断がしずらい。仮条件引き上げ、上限決定の流れなら需要が高いと判断？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

機械系の派遣業は、引き続き需要は継続しそうだが新味を感じる部分が少なくIPOとしての魅力は欠ける。
ただ、配当や成長はないものの利益をしっかり出し続ける企業価値的なものはありそう。

業種観点から見ると、結局微妙判断。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

全数売出IPOだけど、ファンド売出ではなくグローバルオファリングでそれなりに海外需要を観測できるという微妙銘柄。
主幹事が野村證券ということで、しっかりとした目論見がありそうなところに乗るか判断するイメージ。

本来ならもう少しIPOディスカウントが欲しいが、野村主幹事で強気なのが残念。
上場ラッシュ中は強気なものが強く、弱気なものが弱くなるので、結果的にプラス見込みも強い。

仮条件上限が1,400円（想定価格1,310円）なので、上限決定で1,400～1,500円の初値が落とし所になりそう。
IPO地合いが良ければ1,500円超え、悪ければ公募付近を覚悟といった総合評価にしたい。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です