ランディックス(2981)のIPO新規上場情報

富豪層特化の不動産企業。限定地区の市場調査などのビッグデータを通して提案力を売りにしている。
不動産テックと言っているが、得意の富豪層エリアの情報が多いから他社より出せるものがある程度の印象。

想定価格は不動産セクターよりの評価になっているので低PERなので安心。

景況感に左右されやすい不動産セクターなだけに判断にはブレが出そう。ただ、IPOスペック自体は問題なし。イグジット系IPOに比べればもちろん欲しいIPOと言えそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

富豪層に特化（地域限定）したサービスを提供している不動産業。
特殊性があり、全国的には知名度は皆無。

奇しくもラッシュ中の同日上場に不動産テック系が2社入った。
こちらはマザーズ小型ということで需給面で注目されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは263.94円。
想定価格1,530円から計算される予想PERは約5.8倍。

不動産業らしい低PERで、適正な想定価格。
買いやすい印象を与える価格設定で問題なし。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.4億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

公募売出比は8：5程度で公募が多い。オファリングレシオは標準範囲内。
既存株主には岡田一族が多い。ロックアップに価格解除要件なく、しばらくは売り圧力は皆無。

ストックオプションの未行使残も価格帯は高いし、行使は上場後の月末あたりから。

上場ラッシュ中でも需給面で安心感のある銘柄で公募で積極参加したくなる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産業は景気に左右されやすいが、IPO冬の時期のような悪さは今はない。
先行き不透明感は出ているものの「不動産テック」とか新キーワードで粘る。

こちらは市場価格などのビッグデータを見やすく表示して、富豪層に資産価値的に納得の行く買い物をさせるのが得意の模様。
中身はそれほど新しい技術ではないと思うが、現状業績が伸びているのであれば初値は期待感から上がりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュの中でも需給面で参加しやすい銘柄。
不動産業は先行きが分からないため、長期投資としては微妙だが初値向けで積極参加したい。

領域の狭い不動産業だが、地方不動産ではなくて首都圏（地価が高い）での特化型なのは安心感あり。

総合的に見て上場日に不安要素が少なく、公募で手に入れたくなる銘柄。
総合評価は「欲しい」のB評価にします。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です