BuySell Technologies(7685)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。マザーズ中型案件。
ネットリユース業。リユースは店舗型からネット型へ移行。儲かる分野だが競争も激しい。
CMなど広告にコストを掛ける体質で浸透度は高い。

また品目は価値が高い（値落ちしにくい）ものに絞っている印象。

業績好調で公開価格も妥当なIPO。

売出し元がVCのようにVC保有比率高め。上場後はロックアップも長期的には売り要因。

上場ひしめく上場日を考えると買い資金分散でどこまで頑張れるか？初値プラスになっても高騰は望みにくそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

TVCMやネット広告などクロスメディアでの広告で知名度は高い。
リユース業を店舗を持たない形にしただけだが、広告戦略に現状長ける。

上場日はフリー上場翌日の3社同時上場で、一般的には初値に不利な日程。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年12月度、単体予想EPSは85.29円。
想定価格1,840円から計算される予想PERは約21.57倍。

成長途上の業績を見ていると妥当な価格設定。
仮条件は少し上げているが微増程度で、まだまだ買える価格だろう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.1億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

公募売出比は２：１程度で公募が多い。オファリングレシオも低い水準。

既存株の殆どをベンチャーキャピタル（ミダス、エボラブルアジア系）が持っている。
ロックアップ180日が外れてからは追加売の懸念は大きい。

ストックオプションの未行使残もそれなりに数が多い。こちらは行使期間に複数入っており断続的な売り圧力になりそう。
とはいえべらぼうに安い価格でないのは好感。

比較的既存株主もまだ株価上昇を狙っている印象は残る。

需給面は良好と見ていいが、同時上場で初値の落としどころが難しいところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

リユース業は店舗型から無店舗型への流れ。重要なのが広告戦略で、バイセルは知名度高く成功している印象。
特にシニア層の問い合わせが多く、リユースの宝が埋まってそうな部分を掴んでいる。

今のところ成長途上で、向こう数年は高齢化社会による在庫掘り出しができそうな印象。
上場して小さい買い取り屋をまとめる体力も出てくればネットリユース業の独占も。
競合が多い産業で、儲けのタネが減ってくると厳しくなるので長期的には時流の変化は見ておきたいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

12月のSBI証券主幹事銘柄。基本的には文句のないIPOでブックビルは積極参加。
ただ、初値に関しては過密スケジュールを考えると、どこまでプラスになるか判断難しい。

ベンチャーキャピタルなど売り方の影が気になるが、それは先々という形で、
株価が高くなったところでは、いつでも売ってくる体制だと思ったほうが良い。

割当の大多数がSBI証券になっているのをみているとIPOチャレンジポイントを使って当選のチャンスだが、
初値の見込みがブレて予想がつかないのでポイント価値の換算がしにくい。

12月のIPOは大型微妙銘柄が多いので、業績良の小中規模IPOは好感が持てるのだが・・・。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です