ＡＬｉＮＫインターネット(7077)のIPO新規上場情報

天気予報専門サイト「tenki.jp」運営で日本気象協会とタッグ。従業員9人で777人の従業員を有する日本気象協会がないと成り立たない。
売上はネット広告収入。
比較対象は民間天気事業のウェザーニュースか？

昨今の天気事情や災害の多さからか？気象情報に関する関心は高まっている。業績は好調。

マザーズ小型ネット系のIPOとして安定したスタートを見せるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

12月10日は3社同時上場（リート含む）。その中でもマザーズ上場で注目度は高い。
昨今の自然災害の多さから気象情報の重要性は高まっておりテーマ性もありそう。

競合は民間1社「ウェザーニュース」のイメージで、上場時点では注目したいところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年2月度、単体予想EPSは92.49円。
想定価格1,470円から計算される予想PERは約15.89倍。

仮条件引き上げも、業績は素直に伸びている背景からディスカウント性はある。
問題ない価格設定とする。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.53億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比率は3:7程度で売り出し多い。オファリングレシオは標準範囲内も高め。

ベンチャーキャピタルからの出資はなし。
ロックアップはきつめで価格解除要件なしの90日がかかっている。

ストックオプションの未行使残は159円価格で約10万株が行使可能。
ただし、すぐに行使するような気配はない。

需給面で特に問題になる部分はない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

気象情報で民間からはウェザーニュースが頑張っている。こちらは日本気象協会と国とタッグを組んで事業を行う。
気象データの入手し易さや、国を挙げた研究体制などが後押し。

今後は上場して民間対国の構図で競争して、お互いにサービス向上なれば面白い。
単一モデルのビジネスだが、参入障壁も高い事から先々まで生き残る可能性は高い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

気象データから派生するビジネスは考えれば結構多い。
災害対策はもちろんだが、行楽・スポーツイベントなど人々の行動に関連付けてデータが出せそう。
競合はもちろんウェザーニュースなので、上場後どちらが強みを発揮するのか見もの。

IPO初値的には需給問題なしで、3社同時上場も12月の過密スケジュールの最初。
しっかりとした初値スタートを迎えそう。

第一印象ではB評価としたが、BBスタンス考察時点でA評価に格上げする。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です