トゥエンティーフォーセブン(7074)のIPO新規上場情報

パーソナルトレーニングブームにのって急上昇、業績よく上場まで。
社名から24時間何時でも使えるジム(エニタイムフィットネス)かと思ったら、そうではなくライザップのようなパーソナルトレーニング系。やや二番煎じの印象。

上場は業績好調で絶妙なタイミングだが、吸収金額の多さなどから、どこまで需給面でプラスになるか不透明。

注目度の様子を観察してからBBスタンスを決めたいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

パーソナルトレーニングはライザップの登場から注目度が高まっていたが、
筋トレブームは継続しているように見えるものの、パーソナルトレーニングはわからない。
ただ、業績を見る限りではこの業態はまだ伸び代がある印象。

IPO的には数少ない11月にややテーマ性（健康寿命？）のある銘柄が入ったことで注目度は高まりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年11月度、単体予想EPSは182.73円。
想定価格3,270円から計算される予想PERは約17.90倍。

新体系のパーソナルジムとみれば業績の伸びと合わせて割安感あり。
既存のジムなどと比べると、割高な印象もある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約37.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比率はほぼ半々。オファリングレシオも標準範囲に収まっている。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストックオプションの未行使残は行使価格が100円以下など気になるが、
株数は発行数に比べると少数として目を瞑る事ができるか？

約40億程度の吸収金額を初日の買い意欲で制すことができるか焦点。
最近のIPOは注目されないと全く買いが入らない、逆に注目されると資金があるように見えるので、
需給面で見ると大きくブレそうな印象。上場スケジュールによる充電力でなんとかならないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業績の伸びが示すようにパーソナルトレーニングという業態はまだ伸びている模様。
ただし、この業態にもライザップの状況から陰りの部分も出てきているためにブームが終われば危険性あり。

天井を見極める能力が必要そうな業種に見える。短期的には伸びがあって、長期的には不安とする。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

一つ目の焦点としては11月下旬ごろの上場がこの24/7のみということで注目度が高まりそう。
一応マザーズ上場で、業種に関してもライザップの二番煎じながら新規性のあるビジネス。
40億レベルの吸収金額でもなんとかなりそうな気がする。

過度な期待はできないが、吸収金額が大きめということで公募ゲットのチャンスは広がるわけでもあるので、
厳しいIPO市況の中では手を出したくなる状況。

微妙のC評価と行きたいところだが、それだと面白くないので微プラス目標のB評価とする。
（B評価まで上げたのはスケジュールの妙味と、攻める姿勢の思惑からなのでリスク回避型の人はパスでも）
上場したら店舗拡大してTVCMなども出てきそうだが、ライザップよりも優位な点を明確に打ち出して欲しいところ。
互いに競争し合えば業界全体の発展になることもあり得る。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です