アミファ(7800)のIPO新規上場情報

100円均一ショップの状況が良いので、オールド企業ながら順調な経営。ただ成長率は低い。
公募は自己株式処分によるもの。
売っている商品は可愛くおしゃれなものが多いが、企業自体は新規性は高くない。成長見込みは薄いと考えたい。

卸売系のIPOは不人気だが、程よい割安感でそこそこプラススタートが期待できるか？地合い次第というところもありそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

セクターは「その他製品」、JASDAQスタンダード上場でオールド企業。
IPOとしての注目度としては低めの部類。

9月はそれほどIPOが数多くない状況となったが、その中でも同日上場は減点。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年9月度、単体予想EPSは59.64円。
想定価格620円から計算される予想PERは約10.4倍。

成長率は高くなく妥当な価格設定となっている。
ディスカウントというほどではないが、IPOプレミアム的な新規買い得感はあるレベルの価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.8億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はJASDAQスタンダード。主幹事は野村證券。

公募売出数は約半々。オファリングレシオは標準範囲もやや高め。
業績の調子のいい時に上場して売り出す雰囲気はある。

ベンチャーキャピタルの出資は見当たらない。上位株主は創業者の資金管理会社か？
ロックアップは90日で価格解除要件がないので、上場後すぐの売り圧力は低め。

ストック・オプションの未行使残は枚数自体が多くないので気にならないレベル。

上場時に社長個人の持ち株などしっかり放出しているため、上場後の売り圧力は低そう。
買いやすい価格帯でもあるため、ひとまず公開価格付近では買いが優勢になりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPOでは人気化しにくい業種。特に同時上場などあると注目が奪われ厳しい。初値向きとはいいづらい銘柄。
小物雑貨の製造・卸売り業なので、株主優待では新商品セットなどが出てくる可能性はある。

ただ、貰っても仕方ないという人も多そうなので、株主優待よりも配当性向に気を配りたいところ。
予想配当16円はぼちぼちと言ったところ。人気の面ではマイナス点評価とする。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

野村證券主幹事で単価安く、落ち着いた上場が見れそうな銘柄。
同日上場がなければ注目度の点でもプラス評価できたが、同日上場もあるので初値は期待しづらい。
それでも上場後の売り圧力も低めで、買い易さもあるので積極参加したい。

1枚あたり2～3割プラスも行けば十分といったところか？近々の上値の目処としては4桁あたりには壁となりそう。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です