日本グランデ(2976)のIPO新規上場情報

札証アンビシャス単独上場。不動産業。相澤証券主幹事と参加者限定極小IPO。
業績急伸が見込まれているが、不動産ということもあり不安点もある。
価格帯的には適正価格。

参加できるところから無理しない程度に参加で十分か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

札証アンビシャス単独上場の参加者限定IPO。
不動産セクターということもあり、注目度は低め。

特に新味性のあるビジネスをやっているようにはみえない。
なお、同日上場で相方は注目度の高いSansanなので厳しい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは195.2円。
想定価格720円から計算される予想PERは約3.69倍。

予想PERをみても予想PBRの計算でもディスカウントを感じる公開価格。
不動産業というのが気がかりだが、下値不安は少なそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約1.33億円（想定価格ベースOA分含む）の極小IPO。
上場市場は札証アンビシャス。主幹事は藍澤証券。

売出株式比率19.3%。オファリングレシオも16.2%と低め。
既存株主もスッキリした構成で大株主には180日のロックアップが掛かりすぐに売りは出ない。

売りも少ないが、買いも少ないと行った上場初日になりそう。
初値は公募組の売り具合次第か？

公開価格の下では売りたくないから、公開価格かその少し上の決着が可能性として高い。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地方でマンション分譲を行う会社。高齢化社会に対応した作りなど企画力はある。
とはいっても不動産業なので、景況感に左右されやすそうで上場後も不安感は残る。

成長性という意味では魅力に乏しい印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

地方市場上場で地味感が拭えない。
ただし、規模が小さく買いやすい価格での登場なので、初値に関しては安心度は高めのIPO。
もう一つの問題としては、公募株が欲しくても藍澤証券主幹事では厳しい点で妙味に欠ける。

同日上場にSansanがあるので、話題性などはそちらに持っていかれてかなり閑散とした相場になると予想。
売りも買いも少ない中、静かに公募付近でスタートになりそう。

地方市場上場銘柄は規模が小さいため、上場時ではなく、
ふとした瞬間に急騰を演じることがある。
しかしながら不動産関連で特徴味に欠けると厳しさはある。

ここは業績の成長が確認できれば、公開価格では割安感がかなり出る印象。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です