ユーピーアール(7065)のIPO新規上場情報

公募分は自己株式の処分。
東証2部上場案件も業態は良い。また安定した増収を見込んでいる。
ロックアップは100％。シンプルな株主構成。
ストック・オプションの制度もなし。

ただのパレット資材会社だと地味だが、物流をITサポートをアピール。東証2部上場銘柄ながら面白みがある。

スケジュール感も6月のラッシュ前に入り良い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場の物流パレット販売業などで地味感があり注目度は高くない。
ただし物流関連でIoT駆使と行った新しい分野もやっているのは注目に値する。

東証2部という市場だけでは測っては行けない雰囲気。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年8月度、連結予想EPSは329.86円。
想定価格3,130円から計算される予想PERは約9.49倍。

低成長ながら伸びを継続、さらに新しい分野の芽生えも考えれば妥当な価格設定か？
仮条件は想定価格を下限に強気に引き上げている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

売出株式比率16.6と低く、公募が大部分を占める。オファリングレシオはやや高い。
酒田一族が大部分を占めているなか、株数がそれほど多いわけではないので狙い目感はあり。

ベンチャーキャピタルの出資は見当たらない。
ロックアップも価格解除要件なしで90日とかなりきつめ。
このあたりは公募株や上場時の買いがしやすい売り側の状況。
ストックオプションの設定もなし。

需給面は良好な印象。地味感から買いが少ないかもしれないが、逆にそれが狙い目と感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

パレット業だけでみると新規性がなくイマイチだが、物流IoTやアシストスーツの開発など新しいことにも積極的。
安定感のある業種で稼ぎつつ、新しいことを全くしないわけでもなさそうなバランスの良い企業と感じる。

地味に長く頑張る会社として、やや先の未来でも継続しているのか楽しみ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まずデメリットから書くと、東証2部でパレット業という地味さ。さらに本店は山口県と、
普段、IPOの注目度を調査する点からするとマイナス部分が多い。

ただし、事業内容を見ると比較的新しい技術の採用も多く、
業績も安定感と低成長ながら伸びもあるといったバランスの良い印象を受ける。

吸収金額はやや多いが、上場時の売り方リスクも小さく需給面も良い。

東証2部上場銘柄でもB評価をつけたくなるような銘柄として評価する。
B評価だが、地合いが悪く人気が全く伴わなければ公募付近のスタートも覚悟したい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です