Welby(4438)のIPO新規上場情報

「医療xIT」はまだまだ発展の余地がある分野、さらに高齢化社会でスマート医療の需要は高まる。
値ガサで流通数少なくプラチナ感あり。

サービスをみると分野によって複数のアプリを乱発している模様だが、もう少しスマートになれば分かりやすく知名度も上がるかもしれない。

3月最終日の上場ということで若干の買い疲れ相場も意識したい。

「公募数75,000→66,700株。OA25,000株→24,500株へ変更」

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

健康管理プラットフォームサービス。スマホ1つで健康を管理できる。
スマート医療は日本は遅れ気味で、今後推進が期待される。

上場日は3月最終日、2社同時上場でお互い評価は高い銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年12月度、単体予想EPSは81.77円。
想定価格3,660円から計算される予想PERは約44.76倍。

なお仮条件が異常とも言える強気姿勢で上限が+42.1%の5,200円。
もともと割安感は感じられなかったが、さらに強気の値付けとなった印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.21億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率56.4%と若干売り出しが多い程度でほぼ公募売出半々。枚数少なくプラチナチケット系
オファリングレシオは低めの水準で、流通株式が少ない。

希少感がかなり出ているIPOとなる。

ロックアップが180日ときついが、日本郵政キャピタルには掛かっていないので目立つ。
売出をしていないからと思われ、関係会社でもあることからすぐの売却は薄い。

ストック・オプションの未行使残も安い行使価格での株数は少ない。

需給面ではプラチナチケット系で、流通数も少なく狙われそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「医療xIT」の分野のIPOは人気のものが多く、さらに上場後の業績も伸びているところが多いので魅力ある印象。
個人の医療情報をスマートに管理するシステムは、これからという分野でIPOらしさあり。

まだまだ発展途上という印象だが、売上の伸びをみると期待は持てる。
社名ではウェルビー（welbe）という福祉系の会社が既上場で混同しそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値高騰3条件（マザーズ・小型・IT系）が揃った銘柄。
需給面は抜群で希少性高いプラチナチケット。仮条件は強気すぎる印象も・・・。

3月最終日の2社同時上場。どちらの銘柄も小粒なので当日の資金分散はあまり意識しなくて良いと感じるが、
上場ラッシュでの買い疲れ感や期末による資金ロック状態は気にしたい。
思ったほど初値高騰しない可能性も考慮したい。

仮条件引き上げにより、上限決定で初日上限気配2.3倍価格は11,960円となる。
１万円超えのなかなか買いづらい価格帯となるので、板が薄く１万超えで初日に付く可能性。

評価の高い銘柄ながら、なかなか妙味に欠ける気がする。
もちろん公募で頂けるなら、飛び跳ねて喜ぶ銘柄。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です